取り組みの概要

クボタグループは、人々の生活に欠かせない「食料・水・環境」の分野で事業の展開をしており、農業機械をはじめ、エンジン、建設機械、精密機器、パイプシステム、水処理システム、素形材 等、幅広い製品群やソリューションを社会に提供しています。

ブランドステートメントである「For Earth, For Life」の下、環境経営を実践することで持続可能な社会の発展に貢献していきます。

環境経営の取り組みにおいては、SDGsやパリ協定などの国際的な合意を踏まえ、「気候変動への対応」を最も重要なマテリアリティと位置付け、重点施策を定めて取り組みを進めています。

事業・CSR報告書「KUBOTA REPORT」はこちら
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気候変動対策の短中長期の目標

クボタグループは、「環境保全長期目標2030」および「環境保全中期目標2020」を策定し、目標達成に向けて生産および製品開発段階において計画的に取り組みを進めています。
「気候変動への対応」に関わる主な目標は以下のとおりです。

【環境保全長期目標2030】
2030年に、国内クボタグループのCO2排出量を2014年度比で30%削減
(2018年度実績 17.1%削減)

【環境保全中期目標2020】
2020年に、グローバル生産拠点のCO2排出原単位を2014年度比で14%削減
(2018年度実績 14.3%削減)
2020年に、グローバル生産拠点のエネルギー使用原単位を2014年度比で10%削減
(2018年度実績 11.8%削減)
「環境保全中長期目標」の詳細はこちら

また、環境大臣より「エコ・ファースト企業」に認定されており、「エコ・ファーストの約束」においても、上記の目標を掲げています。
「エコ・ファーストの約束」の詳細はこちら

再生可能エネルギー利用の推進

クボタグループは、「エコ・ファーストの約束」の中で、太陽光発電の導入 等の最先端技術の導入を最大限実施することも言及しています。

「再生可能エネルギーの利用拡大」を重点施策の1つとして掲げ、グローバル生産拠点を中心に、太陽光発電システム等の導入を進めています。

「気候変動への対応」の具体的な事例はこちら

 

エネルギー効率の向上

クボタグループは、「クボタ生産方式の考え方に基づくエネルギーのムダ・ロス削減」と「廃エネルギーの回収利用」を重点施策として掲げ、エネルギー効率の高い設備への切り替えや適切な運転管理 等、様々な省エネ対策を進めています。

「気候変動への対応」の具体的な事例はこちら

スコープ3を対象とした取り組み

クボタグループは、バリューチェーンの各段階におけるCO2排出量の算定に取り組んでいます。

「気候変動への対応」スコープ3の詳細はこちら

バリューチェーンにおけるCO2排出量の8割以上は、製品の使用時に排出されています。これを受け、製品の低燃費化や作業効率向上、取扱説明書を通じた顧客への燃料消費を抑える使用方法の提示 等に取り組んでいます。

その他の各段階でも、輸送段階におけるコンテナラウンドユース等、様々な削減対策を進めています。

「環境配慮製品・サービス」の具体的な事例はこちら
「ラウンドユースの取り組み」の詳細はこちら

温室効果ガス削減に関するその他の取り組み

クボタグループは、非エネルギー起源の温室効果ガス排出量を算定し、それらを含めたCO2排出量を公表しています。CO2排出削減目標に向けた取り組みは、非エネルギー起源の温室効果ガスも対象としています。

削減対策として、燃料転換や特定フロン類の使用廃止に取り組んでいます。

「化学物質の管理」オゾン層破壊物質の管理はこちら

森林・土地利用・農業等の自然環境を対象とした取り組み

クボタグループは、グローバルに農業機械・農業関連商品を提供し、世界の農業を支えています。
現在、「農機自動化による超省力化」と「データ活用による精密化」を主軸に据えて、スマート農業の実現に向けた取り組みを行っています。農業の持続的発展と豊かな未来のため、スマート農業を通じて、CO2排出量の少ない農業や、自然環境を保全する農業の実現にも貢献していきます。

「クボタのスマート農業」はこちら
「環境配慮製品・サービス」の具体的な事例はこちら

また、国内での耕作放棄地再生や里山林整備支援、国内外で植樹活動も行っています。

KUBOTA REPORT2019「耕作放棄地再生支援(P144)」「クボタの森(P148)」の詳細はこちら
「生物多様性の保全」里山林整備に関する活動事例はこちら

気候変動に関する情報開示の推進

クボタグループは、事業・CSR報告書「KUBOTA REPORT」や、Webサイトにて、気候変動への対応に関する情報開示に取り組んでいます。2019年より、TCFD等が公表を求める気候変動関連のリスクと機会をふまえ、ステークホルダーおよびクボタグループにとって重要度が高いと考えるマテリアリティに関する影響を明らかにし、開示しています。

また、CDPに回答しており、2018年度は「A-」評価でした。

「KUBOTA REPORT」はこちら
クボタ公式Webサイト「環境保全活動」ページはこちら
「環境経営の基本方針」リスクと機会はこちら

市民の気候変動への理解・行動を促す取り組み

クボタグループは、環境省による、温暖化対策に資する「賢い選択」を促す国民運動「COOL CHOICE」に賛同しています。
また、コミュニケーションの一環として、環境保全に関する学生イベントへの協賛や、各拠点における地域の植樹活動への参加や、地元小学生への環境教育 等を実施することで、広く気候変動への理解・行動を促しています。

環境コミュニケーション」の詳細はこちら
「生物多様性の保全」の具体的な事例はこちら

適応対策およびレジリエンスの向上

クボタグループでは、温室効果ガスの排出削減に加えて、気候変動への影響による被害の回避・軽減に繋がる適応策を進めています。

拠点では、策定したBCPや災害対応マニュアルに基づき、防災訓練の実施やゲリラ豪雨対策の排水ポンプ設置 等を進めています。

製品・サービス分野では、猛暑等の高温条件や水不足に対応した米づくりの提案や、異常気象による洪水などで活躍する災害復旧用排水ポンプ車の提供に取り組んでいます。

また、気候変動と密接に関係する水リスクについても、把握・管理に努めており、グループ全生産拠点を対象に水ストレスに関する調査を実施しています。

「気候変動への対応」適応策の具体的な事例はこちら
「水資源の保全」水ストレス調査はこちら

このような協働を求めています

クボタグループは、ステークホルダーである学生との双方向のコミュニケーションを重要と考え、学生による環境イベントへの協賛や、環境問題に関心のある大学生との対話イベントへの参加 等に取り組んでいます。環境問題の改善に貢献する大学サークル等との交流を求めています。