UNFCCC(国連気候変動枠組条約事務局)が進める国際キャンペーン「Race To Zero(レース・トゥ・ゼロ:ゼロへのレース)」の2023年進捗レポートが12月6日に発表されました。

レポートはこちら

Race To Zeroは、世界中の企業や自治体、投資家、大学などの非政府アクターに、2030年までに温室効果ガス排出量実質を半減するため、その達成に向けた行動をすぐに起こすことを呼びかける国際キャンペーンです。現在、世界で約13,500の団体がRace To Zeroに参加し、2030年までの温室効果ガス排出量半減と遅くとも2050年までのネットゼロへの移行に向けて行動しています。

気候変動イニシアティブ(JCI)のメンバーサークル「Race To Zero Circle(レース・トゥ・ゼロ・サークル)」は、Race To Zeroのキャンペーン公式パートナーとして、日本から非政府アクターのRace To Zero参加を後押ししています。今回の進捗レポートでは、JCIの活動についても複数取り上げられています。

■Race To Zero一年間の進捗

  • この一年で2,000以上の団体が新たに参加し、現在メンバー数は約13,500。2021年のCOP26での立ち上げから約二倍に。
  • 新たに30カ国からメンバーが加わり、現在146カ国をカバー。特にアジア太平洋や中東、北アフリカからの参加が増加。
  • 中小企業が昨年から39%増加し、参加団体の半分以上を占める。
  • 5番目の要件「説得:Persuade」を新たに設定。

 

■JCIに関する記載

  • Race To Zero 5番目の要件「説得:Persuade」ハンドブックの日本語仮訳を作成。
  • JCI Race To Zero Circleから新たに4団体がRace To Zeroに加わり、合計34団体に。(2023/10/20時点。12/19現在は35団体)
  • 移行計画に関するウェビナーや気候変動アクション日本サミット2023を開催。
  • 「説得:Persuade」につながる取り組みとして、再生可能エネルギーの導入加速とカーボンプライシングの早期導入を求め、303団体の賛同を集めた4月のJCIメッセージの事例紹介。

 

Race To Zero Circleへの参加についてはこちら

―――――――――――――――

【関連情報】
ウェビナー「声を上げる:ネットゼロのためのアドボカシーと政策|非政府アクターに求められる行動とは」(9/28オンライン|連続第3回)
ウェビナー「Race To Zero が参加要件を更新:世界に求められるゼロのあり方を知る」(2022/8/25)
ウェビナー「大学が進める脱炭素 – ゼロへのレースに参加する –」(2022/5/24)
ウェビナー「2050年排出実質ゼロに向けて踏み出す方法‐ゼロへのレースに参加する‐」(2021/7/1)
Race To Zeroキャンペーンの公式パートナー「JCI Race To Zero Circle」を立ち上げます(2020/12/17)