取り組みの概要

当社は、2015年に合意されたCOP21パリ協定の2℃シナリオに貢献することを重要視しており、SBT(Science-based Targets/科学的根拠に基づく目標)イニシアチブに賛同し気候変動に対する進捗報告をCDP気候変動を通じて行っています。
また当社では、企業理念体系(社是・“信念と誓い”と企業行動原則)の考え方に則り、環境基本方針、環境行動指針を制定し、全社員で環境活動に取り組んでいます。、下記の私たちは、未来の世代へ美しい地球を受け継いでいくために、使い捨て商品を取り扱うメーカーとしての責任の大きさを認識し、全ての企業活動を通じて地球環境に配慮したモノづくりを推進します。世界中の全ての人々のために、快適と感動と喜びを与えるような商品・サービスを提供し、地球環境保全と経済的成長を両立した持続的発展可能な社会の実現に貢献を目指してまいります。

気候変動対策の短中長期の目標

●中期目標として、2016年に策定した「Eco Plan 2020」において2020年目標を定め、スコープ1および2に関しては年率2%の低減を、またサプライチェーンを通じたLCAに関しては2005年基準としてライフサイクルを通じた環境負荷低減を実現し環境性能が向上している商品の100%導入(日本)を目指した活動を推進しています。
●また、長期ビジョンとしては、TCFDの求める3つのシナリオ分析を行い定性情報を開示しています。
●さらに、当社は気候変動緩和策の具体的な対応計画立案のため、国際的イニシアチブである「SBT(Science-based Targets/科学的根拠に基づく目標)」に2017年5月より賛同し、2050年までのシミュレーションを行い削減計画の立案を進めています。SBTと協議し2℃目標に整合した計画として、2018年6月に日本で17番目の認定を受けました。

スコープ3を対象とした取り組み

●世界で最も広く利用されているGHG(温室効果ガス)算定基準である「GHGプロトコル」に準拠して、当社(日本)のCO2排出量の試算を行っています。
●この基準に従った試算の結果、47%が調達時に、32%が商品使用後の廃棄時によるものでした。今後も低炭素社会の構築に向けた活動に取り組みます。
●2017年11月サプライヤーを対象に行った品質方針説明会で持続可能な資源調達の対応として、「Eco Plan 2020」の説明を行いました。資源購入時と使用後の廃棄でCO2発生量が80%となるため、サプライヤーと共に対策を進めることの重要性を改めて認識することができました。

温室効果ガス削減に関するその他の取り組み

●スコープ1、2、3およびNOX・SOXの排出量を集計してHP上で公開しています。
●温室効果ガスの排出量の把握と第三者保証を受けています。
●燃料転換に取り組み重油ボイラーからガスへの転換を進めてスコープ1やSOXの削減に努めています。

森林・土地利用・農業等の自然環境を対象とした取り組み

●当社の主要商品に含まれる吸収体を構成する紙・パルプは針葉樹から生産され、ペットフードに少量添加されるパーム油は熱帯のプランテーションで生産されています。これらの森林由来資源について、持続可能性に配慮された認証材を利用することが重要であると考えています。
●中期目標として、2016年に「Eco Plan 2020」を策定し、2020年目標として、日本および海外で購入する[紙・パルプについては100%、ペットフードで購入するパーム油についても100%持続可能な認証材への切り替えを目指した活動を行っています。

気候変動に関する情報開示の推進

●CDPの質問票については毎年回答し、2018年は気候変動B,水資源C,森林資源A-の評価となりました。
●ISAE3000に基づいた第三者保証を受けています。
TCFD賛同の表明を2019年5月に行いました。
●TCFDの提言に沿ってシナリオ分析と定性影響をCSR活動報告書に記載しています。

市民の気候変動への理解・行動を促す取り組み

●当社は、FSCジャパンと意見交換を複数回実施の上、2017年10月バンクーバー宣言への賛同表明を行いFSC認証材の利用拡大に努めています。賛同した企業57社(うち国内12社)のロゴは「SUPPORTERS OF THE VANCOUVER DECLARATION」よりご覧いただけます。
●2018年の活動実績として、NGOのFSC(Forest Stewardship Council:森林管理協議会)、一般財団法人地球・人間環境フォーラムと意見交換会を実施しました。森林資源を使用する企業として、現地で発生している状況についてNGOやNPOから情報を入手しながら透明性の高いサスティナブルな活動を進め、パートナーシップを組んで目標の達成に貢献していきます。
●東京ビッグサイトで開催された「エコプロ2018 ~SDGs時代の環境と社会、そして未来へ」に出展しています。(2004年より参加)