取り組みの概要

サントリーグループは、「人と自然と響きあう」企業として、持続可能な地球環境を次代に引き渡すことを目的に、2050年に向けた「環境ビジョン2050」を掲げでます。このビジョンのもと、脱炭素社会の実現をめざして、自社施設や設備およびバリューチェーンの両面において、最新の省エネ技術の積極導入や再生可能エネルギーの活用等を通じてCO2排出の削減に努めます。

気候変動対策の短中長期の目標

2030年までに、最新の省エネ技術の積極導入や再生可能エネルギーの活用などを通じ、自社拠点でのCO2排出をグローバルで25%削減、および自社拠点以外のバリューチェーンにおけるCO2排出を20%削減を目指します。また、この目標は、国際的なイニシアチブである「SBT(Science Based Targets)イニシアチブ」から、「パリ協定」の「2℃目標」を達成するために科学的に根拠のある水準であると認定されています。
※2015年における事業領域を前提とした総量での削減

再生可能エネルギー利用の推進

天然水南アルプス白州工場では、飲料業界最大規模の発電能力約490kWの太陽光発電パネルを設置。工場で使用する電力の一部をまかない、電力会社からの電気購入に比べてCO2排出量を年間約205トン削減できています。
また、2011年から、この天然水南アルプス白州工場および白州蒸溜所の工場見学用に、民間企業初のリチウムイオン電池搭載の電気バスを導入し、運行には白州工場の太陽光発電による電力も使用しています。
また、榛名工場と九州熊本工場では、ソーラーフロンティア(株)および(株)日本政策投資銀行により屋根や敷地の一部に大規模太陽光発電所(メガソーラー)が設置されています。2工場を合わせた総出力は約3.2MWで、年間発電量は、約660世帯分に相当し、約1,900トンのCO2削減効果が見込まれます。

エネルギー効率の向上

生産活動では、コジェネレーション(熱電併給)システムを活用しています。これは、自家発電で生じた熱を回収し、ビールの仕込みやコーヒー、お茶の抽出時に熱源の一部として使用することで、エネルギー効率を70〜80%にまで高め、CO2の排出量を20〜30%削減できるシステムです。2016年4月末現在、国内ではサントリープロダクツ(株)榛名工場、サントリービール(株)利根川ビール工場・京都ビール工場の合計3工場で導入しています。

スコープ3を対象とした取り組み

リサイクルの取り組みの一環として、2017年に、協栄産業(株)および海外機械メーカー(オーストリア・EREMA社、イタリア・SIPA社))と協働し、さらなる環境負荷低減効果が見込まれる「FtoPダイレクトリサイクル技術」の開発に取り組み、成功しました。また、このプラスチック問題への取り組みをさらに加速させるために、新たに「プラスチック基本方針」を掲げ、2030年までにグローバルで使用する全ペットボトルの100%サステナブル化を目指します。

温室効果ガス削減に関するその他の取り組み

サントリー知多蒸溜所株式会社では、1997年からグレーンウイスキー製造時に発生する蒸溜残液とコーン粕を燃料にして蒸気を発生させ、蒸溜の熱源として使用しています。バイオマス資源の活用によって、LNG(液化天然ガス)の使用量を削減することで、CO2を約6,000トン削減できます。これはサントリー知多蒸溜所株式会社で使用する燃料の約40%に相当します。

森林・土地利用・農業等の自然環境を対象とした取り組み

サントリーグループは、商品の製造段階で多くの地下水を使用します。良質な地下水の持続可能性を保全するため、2003年から各地の行政や森林所有者と数十年にわたる中長期の契約を結び、サントリー「天然水の森」として水を育む森づくり活動を行っています。
サントリーでは「水と生命(いのち)の未来を守る森」を目指し、飲料・酒類などのグループの中核事業に貢献する活動として「天然水の森」の活動に取り組んでいます。その活動にあたっては、科学的根拠に基づいた綿密な調査・研究を行い、その場所に合わせたさまざまな計画や目標を定めています。また、この活動をより持続可能なものとするために、水源涵養(かんよう)機能の向上と生物多様性の保全を大きな目標として、技術やリテラシーを継承するための人材育成支援や次世代環境教育にも力を注いでいます。
この「天然水の森」の活動は、国内の自社工場で使用する地下水量を育む面積の2倍に拡大するという2020年環境目標を設定し、今では15都府県21カ所総面積は約12,000haにまで広がり、一年前倒しで目標を達成することができました。