取り組みの概要
フジタは、人々の生活からインフラ整備まで社会全体に関わる建設事業を主軸とし、建築・土木・まちづくりの分野で地域や社会、環境、そこで生活し働く人々の心を豊かにするための事業を展開しています。
大和ハウスグループの一員として、環境長期ビジョン「Challenge ZERO 2055」の実現に向け、人・街・暮らしの価値共創グループとしてサステナブルな社会の実現を目指し、グループ、グローバル、サプライチェーンを通じて環境負荷”ゼロ”に挑戦しています。
環境経営においては、パリ協定や国の政策を踏まえ、中長期的なカーボンニュートラル実現に向けた当社のGX戦略を策定し、脱炭素に貢献する事業領域の拡大、画期的な技術開発による環境価値の創出にも積極的に取り組んでいます。
気候変動対策の短中長期の目標
当社では大和ハウスグループの環境長期ビジョンにおける2050年カーボンニュートラル達成、2030年マイルストーンの目標を共有し、4つの環境重要テーマ(気候変動の緩和と適応、自然環境との調和、資源循環・水環境保全、化学物質による汚染の防止)のうち「気候変動の緩和と適応」を最重要テーマと位置づけ、以下の目標を掲げています。
長期目標:2050年バリューチェーン全体でのカーボンニュートラル達成
中期目標:2030年バリューチェーン全体でCO2排出量40%削減(2015年比)
短期目標:2026年事業活動(スコープ1・2、国内単体・関係会社)によるCO2排出量20%削減(2015年比)
再生可能エネルギー利用の推進
事業活動における温室効果ガス排出量の削減に向けて、「省エネ」「電化」「再エネ」に関する目標を設定し、取り組みを推進しています。「再エネ」については、国内作業所の電力を大和ハウスグループ内の電力小売会社との契約により再エネメニューへの切り替えを原則とし、国内オフィスの電力についても同じく再エネメニューへの切り替えを進めています。国内外の再エネメニューの切り替えができない購入電力については、非化石証書の調達によりCO2をオフセットした結果、2023年度に国内の再エネ利用率100%を達成し、今後も継続して再エネ化100%に取り組んでいきます。また、社会と顧客の脱炭素に貢献する再エネ事業領域の拡大にも注力しています。
エネルギー効率の向上
日本のCO2排出量の1/3が住宅・建築物に係わるものであり、その大部分を占める建築物の使用段階でのCO2排出量削減は我々建設業にとって重要取組課題です。大和ハウスグループでは「カーボンニュートラル戦略」のもと、2030年までに全棟ZEB・ZEH化、全棟太陽光発電登載の目標に向けた取り組みを推進しています。新築自社施設においてもZEB化および太陽光発電搭載により、エネルギー消費量削減を行い環境負荷低減につなげています。
気候変動に関する情報開示の推進
フジタでは、年1回発行している「”高”環境レポート」およびWEBサイトにて、気候変動への対応を含む環境に関連する情報開示を行っています。
また、2023年よりCDPを通しての情報開示に取り組み、2023年度は「Aリスト企業」の認定を受けました。