取り組みの概要

内海産業は、2019年に「SDGs 価値創造 モデル(ぐるぐるリボンモデル)」と「8.4 宣言(ハッピーショッピング)」 を制定し、ミッション実践とビジョン探究を通じて、“顧客価値と働きがい”を創造し「買い物を楽しみ、モノを大切にする持続可能な社会づくり」に貢献する事をパーパスとして掲げました。

そして、SDGs の目標達成に積極的に関与する事を表明する為 「国連グローバル・コンパクト」に署名しました。

地球の未来に対する責任を明らかにするべく、「ぐるぐるリボンモデル」において、「地球温暖化」をマテリアリティと定め、「8.4 宣言」 において、全てのステークホルダーに地球環境の課題を積極的に発信し、社会の意識を喚起し、ともに解決する価値共創の輪を広げ、環境責任を「我が事」として捉え 、経済成長と環境悪化が分断された地球の未来を実現する事を宣言しております。

気候変動対策の短中長期の目標

内海産業では、気候変動問題は自然環境と社会構造に劇的な変化をもたらし、経営とビジネス全体に重大な影響を与える重要な課題であると認識しています。

脱炭素社会の実現に向け、温室効果ガス排出量を2019年度比で2030年度までに46%削減とする目標を設定し、SBT認定(SME、中小企業版)を取得しました。

◆温室効果ガス排出量削減目標
2030年度までに、温室効果ガス排出量(Scope1+2)を2019年度比で46%削減する。

エネルギー効率の向上

温室効果ガス排出削減の取組みとして、2016 年に本社ビルのすべての照明を LED 照明に切替え、さらに2018 年に全館の空調機器を入替ました。
さらに、2019年より「自分らしくいられる職場づくり」を目指し、オフィスカジュアルを導入。また、各拠点でエアコンの操作パネルやエレベーターのボタンに『COOL CHOICE』の ワッペンや SDGsタイル等を貼り付け、省エネルギーと節電を推進。オンライン会議推進による出張の削減も進めています。
また、2021年の本社ビルリニューアルに際しては、採光を改善し、ミーティングスペースや個室ブース設置などにより節電に努めております。
今後もSBT目標達成に向けて、社内啓蒙による日常業務での排出量削減、再生可能エネルギー導入や省エネ設備導入などの検討を進めて参ります。

スコープ3を対象とした取り組み

Scope1/2 の算出とあわせて、Scope3 についても自社がコントロール可能な領域から排出量削減の取組みを実施しております。
主には4輸送・配送、5廃棄についての取組みを実施しております。
・国内輸送における GHG 排出量削減を目的に、お客様にご了承をいただいた上で「モーダルシフト(鉄道輸送)」 を推進しております。
・商品梱包の見直しや回転期間が長くなった商品の福袋での活用、物流における出荷の取り纏めなどを通じ、環境負荷低減に努めております。
・今後はお客様とのコミュニケーションを強化しながらMAなどの ICT 活用を進め、適切なカタログ配布により プロモーション活動での環境負荷低減に努めます。

温室効果ガス削減に関するその他の取り組み

今後、継続学習によりスコープ3の算定領域を広げ、脱炭素社会における将来像を描き、サステナブル調達方針と価値共創ガイドラインの基、バリューチェーンの総力をあげてカーボンニュートラルに向けたサプライチェーン排出量削減への取組みを実践して参ります。

森林・土地利用・農業等の自然環境を対象とした取り組み

プロモーション活動による環境負荷を減らすべく、カタログの印刷は植物油 に由来する「ベジタブルインキ」を使用し、2020 年よりカタログ用紙をFSC認証紙へ切替えております。さらに、2022 年からは出荷時に使用する個包装ポリ袋をバイオマス配合資材に切り替えました。加えて2021 年に名刺を「バナナペーパー」に切替え、継続使用しております。
また、Web への情報移行・サイズ変更等による軽量化により、カタログ廃棄時の排出削減にも取り組んでおります。
内海産業では、基幹システムのリプレイス、各種申請・稟議の電子化、金融取引の電子取引移行、リモート会議推進等ペーパーレス化を推進し、コピー使用量を2018 年度比 47.78%削減(2021年度実績)しました。
尚、ペーパーレス促進と併せて、「出てしまった紙をゴミにしないこと」を目的に社内で不要となった紙類を古紙回収し、リサイクルしております。

気候変動に関する情報開示の推進

サステナビリティに関わる成果と実践状況、今後の取り組みをESGの観点でまとめたサステナビリティレポートをホームページに掲載しています。

市民の気候変動への理解・行動を促す取り組み

事業を通じた「正の影響の最大化」のために、内海産業では SDGs 実現に貢献する 6 つの「サステナブル重点開発テーマ」を定め、その流通実績を測定し、流通量の増加を目指しております。
また、リサイクルコットンなどの環境配慮素材を積極的に商品に採用し、その商品を手にした生活者が環境問題を把握できるよう、商品パッケージにて啓蒙を行っております。また、環境省の推進するプラスチック・スマートに関連する商品には、そのロゴやwebサイトのQRコードを商品やパッケージに記載しております。

このような協働を求めています

・重点開発テーマ商品の流通量増加に向けた協働(商品開発・情報)
・プラスチックごみ削減や食品ロス削減等、持続可能な社会実現を目的とした商品を採用いただける企業との繋がり
・SBT目標達成に向けた再生可能エネルギー比率の高い電気料金プランを販売している電力小売事業会社等との交流