取り組みの概要
Transition Asiaについて
Transition Asiaは、アジアの素材産業や重工業の脱炭素化を加速し、1.5℃気候目標の実現を目指す非営利シンクタンクとして、2021年に設立されました。私たちの多様な視点・経験・専門性を結集した分野横断的なチームは、アジアにおける強固な研究基盤を有し、それぞれの地域に対する丁寧な理解を重視しつつ活動しています。
私たちは、分析モデルと精密な評価システムを活用し、企業による脱炭素化の取り組みやアクションを検証しています。また、投資家、政策立案者、市民社会組織など、さまざまな分野のステークホルダーと関わりながら、1.5℃に整合した持続可能で低炭素なトランジションを促進するため、実効性ある対話を支援しています。
詳しくは www.transitionasia.org または LinkedIn アカウント をご覧ください。
気候変動対策の短中長期の目標
調査分析を通じて主要企業が果たすべき役割や政府による支援の重要性を明確化しつつ、素材産業や重工業分野が大きな脱炭素化ポテンシャルを有することを論証し、ステークホルダー間の認識を高めてきました。また、1.5℃目標に整合した脱炭素化の達成は極めて重要であると同時に、経済的・技術的にも実現可能であることを示しています。
再生可能エネルギー利用の推進
重工業における脱炭素化を加速するにあたって、再生可能エネルギーの拡大と調達を重要な道筋として強く支持しています。大規模な排出削減を可能にするためには再生可能エネルギーの調達が不可欠であると考えており、コストなどにかかる調査分析を行い、その結果をステークホルダーに提示しています。
エネルギー効率の向上
自動車メーカーや不動産開発・建設業界といった川下産業や、政策立案者を含む関係者との間で、気候変動に焦点を当てた対話を行い、当事者の視点を理解しながら、脱炭素化に向けた統一的なアプローチの構築に取り組んでいます。
気候変動に関する情報開示の推進
産業全体、また企業の脱炭素化の進捗と取り組みに関する詳細な分析と調査を通じて、企業やステークホルダーに低炭素へのトランジションに関する知見を提供しています。また、企業、投資家、政策立案者、市民社会組織を含む多様なステークホルダーと協力し、情報共有と対話を促進することで、持続可能かつ低炭素なトランジションの実現と、1.5℃目標の達成に向けた意思決定を支援しています。
金融を通じた取り組み
気候目標との整合を図りつつ企業の移行を後押しするため、株主議決権の行使や企業とのエンゲージメントにおける意思決定を支援するデータと分析を提供し、金融機関や投資家コミュニティをサポートしています。