取り組みの概要

生命保険事業をコアビジネスとするT&D保険グループは、商品・サービスを通じてお客さまに安心・安全を提供する、サステナブルな事業をその本業としています。また、機関投資家としての資産運用業務は、経済の発展やサステナブルな社会の実現にも密接な関わりを持っており、公共性の高い事業です。当社グループは、これらの事業を通じて社会に貢献する責任を有していると考えています。 T&D保険グループでは2021年5月に「保険を通じて、“ひとり”から、世の中のしあわせをつくる。ていねいに向き合い、大胆に変えるグループへ。」を経営ビジョンとして掲げ、2025年度に向けたグループ長期ビジョンを策定しました。長期ビジョンのグループ成長戦略・重点テーマの1つを「SDGs経営と価値創造」とし、社会的価値の創造を定量的に測る「非財務KPI」を新たに設定しました。SDGs経営に取り組み、社会課題を解決していくことは、当社グループが目指す「共有価値の創造」を実現し、「世の中のしあわせ」を生み出すことになるものと考えています。 私たちT&D保険グループは、社会とともに持続的に成長する保険グループであることを目指し、これからも一歩一歩、その歩みを続けていきます。

気候変動対策の短中長期の目標

T&D保険グループは、自社のCO2排出量(スコープ1+2)を2025年度までに2013年度比40%削減、2050年度までのネットゼロ達成を掲げています。

再生可能エネルギー利用の推進

事業活動で使用する電力を100%再生可能エネルギーで調達することを目指す国際的なイニシアティブ「RE100」に2022年4月に加盟し、2050年度までに使用電力のすべてを再生可能エネルギー由来とすることを目指しています。この目標実現のため、2030年度までに使用電力の60%を再生可能エネルギー由来とすることを中間目標として設定しています。

エネルギー効率の向上

当社グループのCO2排出量(スコープ1+2)は、その9割以上が使用電力に由来しています。そのため、電力使用量の削減目標の設定(2016年度の電力使用量(床面積あたり)に対し2027年度10%以上削減)によるエネルギー使用量の抑制と、再生可能エネルギーの導入推進により、CO2排出量の削減に努めています。

スコープ3を対象とした取り組み

スコープ3のうち自社の事業活動と関連するカテゴリーにおける排出量を算定・開示し、その削減に取り組んでいます。

気候変動に関する情報開示の推進

TCFDの提言に賛同を表明するとともに、わかりやすい気候関連財務情報の開示に積極的に取り組んでいます。

金融を通じた取り組み

「 T&D保険グループESG投資方針」に基づき、投融資先企業の財務情報に加え、ESG等の非財務情報に関する分析・評価を取り入れた投融資を実施しています。
また、責任ある機関投資家として、自社の投融資先によるCO2排出量(スコープ3、カテゴリー15)についても削減目標を設定し、2030年度までに2020年度比40%削減(対象は国内上場企業の株式、社債、融資)、2050年度ネットゼロの達成を目指しています。