取り組みの概要

サステナビリティ情報開示への理解と普及啓発を行い、情報開示の過程で企業とステークホルダーがコミュニケーションをとり、互いの理解を深めることがサステナビリティ取り組みを推進するという考えの下、活動を行っております。

気候変動対策の短中長期の目標

2050年までにネット・ゼロの実現に向け、気候変動対策を着実に進めていくためには、社会構成員の中でも影響力の大きい企業に長期目標や具体的な取り組みの促進、数値目標の開示を行ってもらうことが重要です。規制、情報開示の義務化・制度化 TCFD, TNFD, IFRS/ISSB, CSRD/ESRS、これらについて知見を蓄積し、広く一般に理解いただくことに取り組んでいます。

再生可能エネルギー利用の推進

企業の GHG排出量、再生可能エネルギー割合の開示内容や取り組み進捗を把握し、分析し、普及への事例として紹介します。また自らの環境負荷削減として基本を在宅勤務としていることから再エネ100%を目指し、取り組んでいます。

スコープ3を対象とした取り組み

TCFDをはじめとするマテリアリティ評価や産業に関わらずスコープ3を開示することが求められている状況をお伝えし、自らは研究会・授業などのための各地への移動、紙の使用が主な環境負荷となることから期中のGHG排出量を把握し、開示することで進捗を把握し、多様な削減取り組みを検討しています。

森林・土地利用・農業等の自然環境を対象とした取り組み

5年にわたり開催しているTCFDコンパス研究会において今期はTNFDの視点を組み込んだ研究会を行いました。その中で情報開示と自然との接点を見つけるべく、某川を対象に地域で活動している保全団体の方にご案内頂きながら学びを深め環境DNA調査を行いました。今後は対象を広げ、大人も子どもも、サステナビリティ情報開示と環境・自然との接点を感じられるSDGsツアーを行って行く予定です。

気候変動に関する情報開示の推進

規制、情報開示の義務化・制度化 IFRS/ISSB, CSRD/ESRSがGRIスタンダードやTCFDのガバナンス、戦略、リスクマネジメント、指標と目標の大枠に収れんされていることから、これらの繋がりを丁寧に説明し、情報開示促進への理解を進めるとともに自らもTCFD 提言に基づく、気候変動や生物多様性に関わる将来的な影響と 2050 年までの日本と世界の俯瞰、戦略検討案を開示し、促進していきます。

市民の気候変動への理解・行動を促す取り組み

これまで10年以上の長きにわたりCSRご担当者をはじめ、企業や市民の皆さんへのトレーニングの場として多数の方々にご活用いただいたCSR基礎講座を大幅リニューアルし、2020年よりサステナビリティ基礎講座として開講しています。参加しやすく、ゆっくり理解した上でのご質問もしやすい前半・後半の二部制となり、すべての課題の根底にある気候危機問題はもちろん、SDGsやサステナビリティ経営、ESG(環境/社会/ガバナンス)への対応、最新動向を知ることができる講座を行っています。

金融を通じた取り組み

サステナビリティ投資に関わる団体とも協働し、相互連携することでお金の流れを変え、サステナビリティ取り組みに資本を配分する企業の後押しとなる取り組みを行います。

このような協働を求めています

5年間「TCFD+コンパス研究会」のワークショップを行ってきた経験からTCFDのワークショップをご希望の企業や自治体の方に伴走型での協働を求めています。