取り組みの概要

世界が直面するすべての環境課題の中でも、楽天グループは、気候変動、資源管理、生物多様性を取り組むべき最も重要な課題であると考えています。気候変動は、気候パターンの変化や、異常気象のリスクにより世界中の人々や私たちの事業に影響を及ぼす、今日の社会において最も差し迫った課題です。楽天グループは、グローバル企業としての責任を果たし、低炭素社会の実現を目指します。そのために、グループの温室効果ガスの排出量を測定・開示し、エネルギー効率の改善、クリーンエネルギーの利用、お客様が楽天グループの商品やサービスを利用する際に発生する排出量の削減を支援することで、バリューチェーン全体における温室効果ガスの排出を削減します。私たちは、自分たちが及ぼす環境への影響が、楽天グループの直接的な事業活動のみによるものにとどまらないことを認識しています。それゆえに、グループ社員、顧客、サプライヤーをはじめとするビジネスパートナー、地域コミュニティや国際社会などステークホルダーとの積極的なエンゲージメントを通じて、環境保全と改善につながるバリューチェーン上のビジネスチャンスをを追求します。

気候変動対策の短中長期の目標

RE100コミットメントをはじめ、楽天は自社拠点以外のサプライチェーンにおけるCO2排出削減に取り組むことを目指します。

再生可能エネルギー利用の推進

楽天の提供する幅広いサービスは、そのほとんどがオンラインで提供されています。私たちの日々の業務は電力消費に支えられており、この電力の発電方法によっては、気候変動の原因となる温室効果ガスの排出につながる可能性があります。また、商品配送トラックからのCO2排出など、物流サービスをはじめとするオフラインサービスも気候変動に影響があります。2019年12月、楽天株式会社は、国際イニシアチブ「RE100(Renewable Electricity 100%)」に加盟することを発表しました。本社オフィスをはじめ、データセンターや物流センターなどの拠点で使用する電力を遅くとも2025年までに100%再生可能電力に切り替えることを目指します。楽天株式会社は、楽天グループのうち、「楽天市場」や「楽天トラベル」など、楽天エコシステムの主要なサービスを提供しております。「RE100」への加盟は、消費者の皆様により「グリーン」なサービスを提供させて頂きたいというコミットメントでもあります。楽天株式会社は今後、国内外の全楽天グループ会社の「RE100」加盟も視野に、再生可能エネルギーの利用を推進してまいります。

スコープ3を対象とした取り組み

サプライチェーンにおけるCO2排出削減を取り組むために、楽天は2018年度よりスコープ3の各カテゴリーにおける排出量を計算・検証・開示しています。

気候変動に関する情報開示の推進

ステークホルダーの皆様からの期待に応え、気候変動に関する情報開示を継続的に改善するために、楽天は2017年より「CDP気候変動」の質問書に回答し、気候変動関連のデータやリスクと機会の詳細を開示しています。以前は「カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト」として知られていた「CDP」は、機関投資家と共同で運営されているロンドンを拠点とした非営利団体で、環境に関するデータを世界の主要企業から収集し、回答を分析・評価して公開しています。2019年度の評価において、「マネジメント」レベルの「B」を取得しました。その他、楽天は2019年12月に、金融安定理事会によって設立された「TCFD(Task Force on Climate-related Financial Disclosures:気候変動関連財務情報開示タスクフォース)」の正式サポーターとして署名しました。今後はTCFD提言の推奨項目を着実に実施しながら、気候関連情報の開示における質と一貫性の改善に努めます。

市民の気候変動への理解・行動を促す取り組み

オンラインショッピングにおける商品の再配達による追加的なCO2の排出量は、年間でおよそ42万トンと推計されています。こうした課題の解決に向けて、楽天では商品配送の効率を向上させ、配送時の温室効果ガスを削減する様々な取り組みを行っています。楽天は、環境省が経済産業省及び国土交通省と連携して推進する「COOL CHOICE」の一環として再配達防止を促すキャンペーンに賛同しています。2018年は、再配達を削減するための特設ページを開設し、初回配達での受け取り率を向上することに成功しました。「楽天市場」では、お客様のご都合に応じて選択できる、商品受け取り専用のロッカー「楽天BOX」や「はこぽす」、コンビニエンスストアなどで受け取りなど様々な配送方法を用意しています。また、商品受け取りの希望日時をあらかじめ指定することが可能です。さらに、お客様のお申し出に基づき、お客様の住居の玄関前等のご指定いただいた場所にお届けする「置き配」サービスの提供も2018年6月より開始しています。

このような協働を求めています

再生可能エネルギーの導入に向けて、楽天グループのエネルギーサービスである「楽天エナジー」をはじめとする社内外のステークホルダーと連携した様々な施策が検討されています。