取り組みの概要

三菱地所グループは基本使命「私たちは、住み・働き・憩う方々に満足いただける、地球環境にも配慮した魅力あふれるまちづくりを通じて、真に価値ある社会の実現に貢献します。」を達成するために、環境への配慮と環境負荷の低減による環境保全に努め、事業活動を通じて持続可能な社会の実現に貢献する環境への先進的な取り組みを推進します。

気候変動対策の短中長期の目標

三菱地所㈱は、脱炭素社会の実現に向けて、グループ全体の温室効果ガスの中長期排出削減目標<2017 年⽐で、CO2 排出の総量を2030 年までに35%、2050 年までに87%削減>を策定しました。(2019/4 SBT認定済)

再生可能エネルギー利用の推進

三菱地所・サイモン(株)が運営する4ヶ所のプレミアム・アウトレット(御殿場〈静岡県〉、佐野〈栃木県〉、あみ〈茨城県〉、酒々井〈千葉県〉)では、2016年4月より、使用する電力の一部を、グリーン電力証書を利用した再生可能エネルギーへと切り替えました。

エネルギー効率の向上

三菱地所レジデンス(株)では、2017年度より「低炭素建築物」認定を取得した物件の供給を開始し、取り組みを拡大しています。「ザ・パークハウス 二子玉川碧の杜」では、住戸内のすみずみまで換気冷暖房し快適な温度を保つ全館空調システム「マンションエアロテック」を全戸標準装備、「ザ・パークハウス オイコス 三国ヶ丘」では家庭用燃料電池「エネファームtype S」を導入するなど複数の環境先進技術を取り入れることにより、低炭素社会の実現等に向けて取り組んでいます。

スコープ3を対象とした取り組み

三菱地所(株)が管理するビルで使用されるエネルギーのうち約8割は電気の使用によるもので、用途別ではテナント分が過半を占めています。これを踏まえ、毎年、地球温暖化対策協議会を開催し、CO2排出削減、省エネの進捗状況、その結果などを説明しています。今後も活動を継続し、ビルで実施している省エネ活動や具体的な削減目標の説明、テナントの皆さまの省エネの取り組み方法の紹介などを行っていきます。

温室効果ガス削減に関するその他の取り組み

(株)三菱地所設計が手がける「大手門タワー・JXビル」では、一部のフロアを次世代オフィス実証フロアと位置づけ、学術機関の協力のもと、環境実測・アンケート調査・エネルギー消費量の解析を実施しました。これらのデータに基づいて輻射空調、個別冷暖房付オフィスデスク、調光調色機能付きのタスク照明などを導入しています。健康的で生産性を向上させる職場環境を提供するとともに、建物全体のエネルギー消費量も一般的な基準値より50%以上削減するなど、大きな省エネ効果を実現しています。

気候変動に関する情報開示の推進

三菱地所㈱では、社内規則として定めた「情報開示規則」に基づき、東京証券取引所の「有価証券上場規程」において適時開示が求められる情報などを同取引所の「TDネットシステム」を通じて公開するほか、CDP気候変動質問書への回答、サステナビリティ報告書の発行など、株主・投資家の皆さまの視点に立った迅速・正確かつ公平な情報開示に努めています。

市民の気候変動への理解・行動を促す取り組み

三菱地所レジデンスと(株)メックecoライフは、ザ・パークハウスのご購入を検討されているお客さまに向けて「マンション家計簿」を配布しています。マンション家計簿は、冷暖房費を「いえの燃費」、冷暖房費以外の水道光熱費を「くらしの燃費」、マンション固有の維持費を「その他の費用」として表示し、入居後のマンション生活に必要なランニングコストの全体像を見える化したものです。こうした取り組みは業界でも初めてであり、お客さまの環境意識の喚起やマンション選びの新基準の創出につながる試みとして評価され、2015年度にグッドデザイン・ベスト100に選出されるとともに、地球温暖化防止活動環境大臣賞も受賞しています。

適応対策およびレジリエンスの向上

三菱地所㈱、三菱地所プロパティマネジメント㈱らは、大手町・丸の内・有楽町地区において、2019年6月13日から8月31日の80日間、環境に配慮しながら暑さへの対策を講じることを目的として、井水を活用した総延長927mの「ドライ型ミスト」を設置しました。

金融を通じた取り組み

三菱地所は2018年度において下記のIndex等に選定されています。 「FTSE4Good Global Index」17年連続 「FTSE Blossom Japan Index」2年連続 「MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数」2年連続 SNAM Sustainability Index 「GRESB Public Disclosure」2年連続