取り組みの概要

KDDIは現在、環境保全計画「KDDI GREEN PLAN」を推進しています。「地球環境との調和」を経営理念の一つとし、「脱炭素社会の実現」「循環型社会の形成」「生物多様性保全」を重点課題として取り組んできました。さらに、中長期的な企業価値向上のため、リスクの低減と事業機会の創出についての目標を新設し、さらなる環境価値向上を目指し、活動の活発化を推進していきます。

気候変動対策の短中長期の目標

●2030年度末までにKDDIグループ全体のScope1 + 2のCO2排出量を実質ゼロに、2040年度末までにScope3を含むサプライチェーン全体からのCO2排出量を実質ゼロにする「ネットゼロ」を目指します。

●国際的なイニシアチブ「SBTi(Science Based Targets initiative)」によるSBT Net-Zero認定を取得しました。ネットゼロ目標達成に向け、通信設備などの省電力化、再生可能エネルギーへのシフト、サプライヤーとの連携を通じた気候変動対策などをより一層推進し、地球環境保全に貢献していきます。

再生可能エネルギー利用の推進

KDDIグループでは、auリニューアブルエナジー株式会社をはじめとした電力会社からの調達やPPAなどによる、RE100に準拠した追加性のある再生可能エネルギーの導入を進めております。太陽光を主体に、風力・その他も今後検討してまいります(2030年度においてKDDI単体の50%以上の確保を目指します)。

エネルギー効率の向上

基地局へのスリープ機能導入、局舎・データセンターの出力・冷却の最適制御、その他新技術導入、高効率設備への更改など、省エネルギー機能・設備の導入を進めております。

スコープ3を対象とした取り組み

お取引先さまにCO2排出量の見える化や削減に向けた取組みを依頼と支援を進めております。
(対話やガイドブック提供などによるCO2排出削減ノウハウ共有など)

森林・土地利用・農業等の自然環境を対象とした取り組み

●森林・土地利用を対象とした取り組みとして、生物多様性の観点から重要な拠点の現地調査やTNFDの提言に沿った情報の開示を行っています。
●農業への取り組みとしてAI技術を用いて農業を支援するスマート農業の取り組みも実施しています。

気候変動に関する情報開示の推進

気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)への賛同を2021年4月に表明しました。TCFDの提言に従い、「ガバナンス、戦略、リスク管理、指標と目標」の情報開示フレームワークに基づき積極的な情報開示に努めます。また、気候変動に対応する具体的な対策を講じ、行動していきます。