取り組みの概要

カーボンニュートラルな素材を活用することで地球環境への負荷を小さくする、バイオマス複合プラスチック材料の開発および市場展開を行っています。
具体的には間伐材を原料とする木粉とポリプロピレンとを複合化した製品を中心に展開していますが、相手先の要望によりプラスチック側もバイオマス由来とした材料や、セルロースナノファイバーを複合化した材料の試作なども実施しています。
また2020年度からは海洋プラスチックごみ問題にも貢献できる、海洋生分解型のバイオマス複合プラスチック材料の市場展開も開始しました。

気候変動対策の短中長期の目標

我が国では2019年5月に「プラスチック資源循環戦略」が発表されましたが、これらの対策はCO2の削減につながるものとなっています。
この中で、2030年までにバイオマスプラスチックを約200万トン導入するとの方針が示されており、この方策の一つとしてバイオマス複合プラスチック材料の市場展開を推進しています。

再生可能エネルギー利用の推進

原材料となるバイオマス粉が入手しやすい中山間地域において、バイオマス発電などから得られる再生可能エネルギーをバイオマス複合プラスチック材料の製造に活用する炭素循環プロセスの社会実装をめざし、自治体との協働を検討しています。

温室効果ガス削減に関するその他の取り組み

化石資源由来のプラスチックをバイオマス複合プラスチック材料に替えることで、カーボンニュートラルによる熱回収時のCO2排出量削減に貢献します。
※基本グレードには51%の木粉が含有されています。

森林・土地利用・農業等の自然環境を対象とした取り組み

間伐材などの未利用バイオマスをバイオマス複合プラスチック材料の原材料として有効活用することにより、森林整備や林地残材の解消に貢献します。

このような協働を求めています

間伐材等の未利用バイオマスを活用した環境負荷の小さいバイオマス複合プラスチック材料を製造し市場展開するにあたり、中山間地域をもつ自治体や企業等との協働の可能性を検討したい。
さらに可能であれば地元のバイオマス発電等の再生可能エネルギーを利用した炭素循環型の複合材製造プロセスの構築も検討したい。