取り組みの概要

当社は社名に「Earth(=地球)」を掲げ、「生命(いのち)と暮らしに寄り添い、地球との共生を実現する。」を経営理念に事業活動を行っております。これには、気候変動をはじめとした地球環境問題にも真摯に向き合い、サステナブルな社会の実現に寄与していきたいという思いが込められています。
2021年に設定したマテリアリティ(経営の重要課題)でも気候変動を取り上げ、以下のような取り組みを通して、脱炭素社会の実現に向けて貢献してまいります。

気候変動対策の短中長期の目標

気候変動の取組みを積極的にまた能動的に行うことは、中長期的な当社の企業価値向上に繋がるものであると考え、ステークホルダーと適切に協働し、自社のみならず社会全体に利益をもたらすことを目指します。

当社は、パリ協定に準じた中長期の排出削減目標を立て、その達成のため以下の通りGHG排出削減計画を策定しました。
2020年の排出量5,448t-CO2に対して、工場、研究所、オフィスにて省エネルギー(設備更新や運用改善)、再エネルギー化(CO2フリー電力の調達、太陽光発電の導入)の推進により、2030年の排出量を2,940t-CO2(2020年比46%削減)とする計画で、取組みを着実に進めていきます。

当社は気候変動関連の財務情報開示の重要性を認識し、TCFD提言への賛同を表明しました。それに即した情報開示を行っていきます。
TCFDへの賛同

再生可能エネルギー利用の推進

当社のマテリアリティの1つとして気候変動への対応があります。
その中の取り組みとして電力の再生可能エネルギーへの転換を含んでおり目標に向けて進めています。
電力の再生可能エネルギー化のKPI
・工場の再エネ化 【再エネ率60%】(2023年)
・研究所の再エネ化 【再エネ率90%】(2026年)
・オフィス*の再エネ化 【再エネ率95%】(2030年)
*テナントオフィスを除く

具体的には兵庫県赤穂市にある赤穂工場では、モンダミン、温泡、アースレッドなどの主力製品を生産しています。当工場では、2017年に竣工したモンダミン生産棟に太陽光発電を設け、さらに2021年4月には電力に切り替えを行いました。今後も工場・研究所・オフィス等への再生可能エネルギー導入を実施していきます。

エネルギー効率の向上

 当社が使用するエネルギーの大半を工場・研究所で使用しています。その使用状況を詳しく把握することで、効率的、効果的な省エネルギー活動が実施できると考え、2013年から2016年にかけて全ての工場・研究所に電力の「見える化」システムを導入しました。さらに、そのシステムを活用した社員参加型の省エネルギー活動の推進と定着を図るため、2015年に工場・研究所の各部署から設備などに熟知したメンバーを選出し「省エネ推進員会」を発足しました。各部署で検討、実施した改善事例は月1回開催する推進員会を通して共有し全体に展開することでより大きな成果をあげています。
 また、アースグループ全体のシナジー効果を創出するため、生産部門の部署毎に分科会を結成し、各テーマの情報交換を行う「アースグループ生産部門交流会」を設けています。各社の改善事例を分科会で情報共有し展開することにより、アースグループ全体の省エネルギー活動にも繋げています。

温室効果ガス削減に関するその他の取り組み

当社のマテリアリティの1つとして気候変動への対応があります。
その中の取り組みとしてCO2排出量削減を含んでおり目標に向けて進めています。
CO2排出量削減のKPI
2020年比で(Scope 1, 2)
・14%削減(2023年)
・28%削減(2026年)
・46%削減(2030年)

具体的には、工場、研究所、オフィスで省エネルギー(設備更新や運用改善)、再エネルギー化(CO2フリーの調達導入、太陽光発電の導入)を推進し取り組んでいきます。

森林・土地利用・農業等の自然環境を対象とした取り組み

当社のマテリアリティの1つとし持続可能な調達の推進があります。
その中の取り組みとしてFSC森林認証紙などの森林認証紙の使用率向上を目指し取り組んでします。
森林認証紙の使用率のKPI
・使用比率を10%以上(2023年)
・使用比率を30%以上(2026年)
・使用比率を70%以上(2030年)

具体的には2020年より、「バスロマン」の紙缶を全てFSC®認証紙(適切に管理されていると認められた森林から生産された木材や、適切な森林資源の使用につながるその他の原材料を使用して作られた紙)に変更しました。今後も、環境に配慮した責任ある商品をお客様に提供できるよう、商品開発・原材料調達に取り組んでいきます。

気候変動に関する情報開示の推進

・TCFD提言に賛同し、それに即した情報公開をWebサイトにて行っています。
 https://corp.earth.jp/jp/sustainability/materiality-climate-change/index.html
・CDPの気候変動に関する質問書に2022年から回答を開始しています。これからも継続的に回答していきます。
・サステナビリティレポートやWebサイトで気候変動関連の情報を開示しています。
 サステナビリティWebサイト
これからも情報開示の推進を積極的に実施してまいります。