取り組みの概要

ブリヂストングループは、2012年に環境長期目標を策定し、持続可能な社会の実現に向けて取り組みを進めてきました。2020年に新たに環境中期目標「マイルストン2030」を掲げ、事業の成長と環境影響や資源消費の拡大を切り離すデカップリングへの挑戦をさらに加速しています。
ブリヂストングループ環境Webサイト

気候変動対策の短中長期の目標

2050年を見据えた環境長期目標:カーボンニュートラル化

2030年目標:
・私たちが排出するCO2の総量(Scope 1, 2)を50%削減する(基準年:2011年)
・ソリューションの提供により、商品・サービスのライフサイクル、バリューチェーン全体(Scope 3)を通じて、私たちの生産活動により排出するCO2排出量(Scope 1, 2)の5倍以上のCO2削減に貢献していく(基準年:2011年)

再生可能エネルギー利用の推進

ブリヂストングループでは、カーボンニュートラル社会へ向けた取り組みのひとつとして、生産拠点におけるエネルギー効率最大化や再生可能エネルギーの利用拡大などCO2排出量の最小化に取り組んでいます。
スペインにある3つのタイヤ工場(ビルバオ、プエンテサンミゲル、ブルゴス)とタイヤコード工場(ウサンソロ)では、2018年に使用する全ての電力を再生可能エネルギーに切り替えており、2020年にはさらに欧州の3つのタイヤ工場(ハンガリー:タタバーニャ、ポーランド:スタルガルド、ポズナン)においても電力を再生可能エネルギーに全量切り替えました。また、中国にある無錫工場、インドにあるプネ工場では電力会社と連携し、共同で屋根に設置した大規模な太陽光発電による電力の利用を2019年に開始しました。

エネルギー効率の向上

カーボンニュートラル化へ向けた取り組みの一つとして、ブリヂストングループの生産活動においてCO2排出量の最小化に取り組んでおり、エネルギーに関しては、マイルストン2030のkey actionとして、「エネルギー効率の継続的改善による総エネルギー消費量の削減」を定め、エネルギーロスの低減、照明器具の省エネ化などエネルギー効率の改善に取り組んでいます。

スコープ3を対象とした取り組み

ブリヂストングループは、商品のライフサイクル、バリューチェーン全体
を通じた削減促進に向けて、生産におけるCO2排出削減にとどまらず、断トツ商品・サービスによるソリューションにより顧客価値を提供しながら、お客様の使用時、原材料調達、流通、再利用・リサイクルの過程におけるCO2排出量削減に貢献していきます。
タイヤ事業においては、転がり抵抗の低減、軽量化などを図り、他の性能と高次元で両立することで、お客様の多様なニーズを満たしながら車両の燃費向上を実現した低燃費タイヤをグローバルに展開しています。

森林・土地利用・農業等の自然環境を対象とした取り組み

ブリヂストンは2010年1月から森林整備活動「エコピアの森」プロジェクトを行っています。
工場など国内事業拠点の周辺に森林整備区域「エコピアの森」を設け、間伐などの森林保全活動を推進しています。 具体的には、間伐などの森林整備を行うことで、森林のCO2吸収能力、野生の動植物の生息地を保全し、森林を活用した地域の子どもたちへの環境教育を実施しています。

気候変動に関する情報開示の推進

ブリヂストングループはTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)に賛同しており、TCFDが推奨する項目を含む情報開示を行っています。

適応対策およびレジリエンスの向上

ブリヂストングループは、温室効果ガスの排出量削減による気候変動の緩和策に取り組むと同時に、気候変動がブリヂストングループの事業に与えるリスクと課題を認識し、天然ゴム供給源の多様化に向けた取り組みなどを実施しています。