取り組みの概要
富士電機は、地球環境保護への取り組みを経営の重要課題の一つと位置づけ、経営理念「豊かさへの貢献」「創造への挑戦」「自然との調和」のもと、エネルギー・環境事業を通じた持続可能な社会の実現に貢献します。今後当社が長期的に取り組むべき環境活動の方向性として「環境ビジョン2050」を策定しており、「脱炭素社会」「循環型社会」「自然共生社会」の実現に向けた取り組みを推進していきます。
気候変動対策の短中長期の目標
富士電機は「環境ビジョン2050」により気候変動対策の中長期目標を明確に設定し、計画的に取り組みを進めています。
・2050年までにサプライチェーン全体でカーボンニュートラルを達成し、循環型社会と自然共生社会の実現を目指します。
・2030年度までの中期目標として、サプライチェーン全体の温室効果ガス排出量を46%以上削減する計画です。また、製品による社会のCO2削減貢献量を年間5,900万トン以上に拡大することを目指しています。これらのScope1,2とScope3の目標は、国際的イニシアチブであるSBTi(Science Based Targets Initiative)による「1.5℃水準」の認証を2022年に取得しています。
再生可能エネルギー利用の推進
・2030年度に自社の電力使用量における再生可能エネルギー比率を55%に拡大することを目指し、再エネの利用拡大を推進しています。自社の生産拠点では、太陽光発電設備の導入を進めており、2023年度には東京工場とフィリピン工場で新たに稼働を開始しました。これにより、年間913万kWhの電力を太陽光で賄っています。2027年度までに年間3,500万kWhの発電を目指し、国内外の拠点でさらなる導入を計画しています。
・再生可能エネルギー施設の普及にも取り組み、バイオマス発電や水力発電設備を提供することで、社会全体の再エネ利用拡大に貢献しています。
エネルギー効率の向上
全工場で横断的な省エネ活動に取り組み、運用面の改善による省エネや、インフラ設備や生産設備の更新の際に最も省エネ効果の高い設備を選定するなど、計画的な活動を進めています。
スコープ3を対象とした取り組み
・富士電機は、サプライチェーン全体で間接的に排出される温室効果ガス(Scope 3)を、「温室効果ガス削減貢献定量化ガイドライン」(2018年3月経済産業省)に従い算出しています。特に、製品使用時の排出量(Scope3カテゴリ11)が全体の90%以上を占めるため、主要製品群の低炭素化を推進し、家庭部門や産業部門での排出削減に貢献しています。
・物流の効率化を進めており、一括配送方式の取り組み拡大により物流負荷あたりのCO2排出量原単位を継続的に改善しています。
温室効果ガス削減に関するその他の取り組み
・CO2以外の温室効果ガス種の削減にも取り組み、冷蔵ショーケースの生産工程で使用するHFC(ハイドロフルオロカーボン)を含むウレタン発泡剤の使用全廃を進め、非フロン発泡剤への切り替えを完了しています。また、半導体製造ラインの排ガス中の温室効果ガスを分解する熱分解装置の設置も進めています。
・温室効果ガス排出量などの環境データは第三者検証を受けています。
森林・土地利用・農業等の自然環境を対象とした取り組み
富士電機は、国内外で地球温暖化の防止や生物多様性保全の観点から、自然環境保護につながるさまざまな活動を行っています。
・森林保全活動
・海洋・河川の保全活動
・生物多様性保全活動
気候変動に関する情報開示の推進
富士電機は、2020年6月にTCFDへの賛同を表明して以来、気候変動に起因する「リスク・機会」の分析結果を事業戦略に反映すると共に、TCFD提言に沿った情報開示を継続的に行っています。
気候変動に対する取り組みとその情報開示により、CDP 「Aリスト」に6年連続で選定されています。またCDPの「サプライヤーエンゲージメントリーダー」に5年連続で選ばれました。
市民の気候変動への理解・行動を促す取り組み
富士電機は、未来を担う子どもたちに対して、エネルギーや気候変動に関する出前授業や、地域住民や学生を対象とした工場見学を行い、最先端の省エネルギー技術や環境対策の説明を通じて、気候変動への理解を深めてもらう機会を提供しています。
適応対策およびレジリエンスの向上
富士電機は、気候変動の影響低減に向けた政策に取り組んでいます。2025年に、1.5℃シナリオにおける「適応策」および「財務影響」を再評価し、新たにサーキュラーエコノミーの推進を施策に加え、必要となる追加の環境投資計画も算定し、反映しています。さらに、4℃シナリオでは異常気象による浸水リスクへの対応を進めています。従来からの棚資産配置の見直しや水害発生時の事業所ごとのタイムライン策定に加え、リスクがあると評価した生産拠点では、防水板設置などの物理的な対策も計画通り完了しました。
また水資源の効率活用に向け、リサイクル水製造装置を増設し、水のリサイクルに取組んでいます。また国内外すべての生産拠点において、水リスク調査を行い、評価結果を基にして必要な対策を講じています。
金融を通じた取り組み
富士電機の環境の取り組みは、ESG投資機関から高い評価 を得ています。
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が運用対象としている以下のESG銘柄に、当社は採用されています。
・FTSE Blossom Japan Index
・MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数
・S&P/JPX カーボン・エフィシェント指数