2021年10月31日~11月12日に、英国グラスゴーにてCOP26(気候変動枠組条約第26回締約国会議)が行われました。
COP26期間中、気候変動イニシアティブ(JCI)は、現地の環境省サイドイベント会場、COP26ジャパン・パビリオンにて、JCI主催のイベントを開催しました。また、米国非政府アクターによるサイドイベント会場 U.S. Climate Action Centerにて、 JCIなど9か国の非政府アクターイニシアティブが参加する国際ネットワーク「Alliances for Climate Action」が主催したイベントにも、JCIメンバーが登壇。日本における最新の取組みや非政府アクターの連携の重要性などを発信しました。
1日交渉を延長した末に合意された決定文書「グラスゴー気候合意」では、気候変動による影響をできるだけ抑えるために、気温上昇を1.5℃に抑えることの重要性が明記されました。また、パリ協定が掲げる目標達成に向かう上で、非政府アクターが果たす役割の重要性についても記載されました。ますます1.5℃目標を目指すことが世界の主流として認識される中、政府と非政府アクターが一丸となって気候危機に立ち向かうことが求められます。
■11月8日(月):JCI主催イベント「今こそゼロへ、気候危機に挑む日本の非政府アクターたち」
JCIが主催したこのイベントでは、Race To Zeroに参加する投資機関などのJCIメンバーが、1.5度目標、すなわち205年までの脱炭素社会の実現に向けた自身の取り組みを紹介。また、ユース団体からは気候危機を訴えるためにグラスゴーを訪れた思いが語られました。会場は終始満席で、それぞれのセクターの視点から、今、気候危機に挑むことの重要性を議論しました。
日時:2021年11月8日(月)15:00-16:30 英国時間(11月9日(火)0:00-1:30 日本時間)
会場:COP26ジャパン・パビリオンセミナー会場(ジャパン・パビリオンウェブサイト)
参加費・事前登録:無料・登録不要
アーカイブ動画(環境省youtubeチャンネル内)
https://youtu.be/CSDCFjMvm5g
プログラム
進行:山岸 尚之 WWFジャパン 気候エネルギー・海洋水産室長
1.開会
2.JCI Race To Zero Circleメンバーからのメッセージビデオ
3.パネルセッション
モデレーター:山岸 尚之 WWFジャパン 気候エネルギー・海洋水産室長
スピーカー:
大関 洋 ニッセイアセットマネジメント株式会社 代表取締役社長
大森 健雄 アセットマネジメントOne株式会社 責任投資グループ ESGアナリスト
髙橋 正裕 日本郵船株式会社 環境グループ グループ長
津田 恵 株式会社日立製作所 サステナビリティ推進本部 副本部長
時任 晴央 Youth For One-Earth オーガナイザー
牧内 秀直 第一ライフインターナショナル(ヨーロッパ) 社長
4.日本に向けたメッセージ
ニコレット・バートレット CDP チーフインパクトオフィサー
5.閉会
■11月8日(月):Alliances for Climate Action主催イベント「みんなでネットゼロへ:社会全体の取り組みはどのようにレーストゥゼロを加速することができるか」
JCIも参加する非政府アクターイニシアティブの国際連盟Alliances for Climate Action(ACA)が主催したこのイベントは、国連キャンペーンRace To Zeroとのコラボレーションイベントとして行われ、ハイレベル気候チャンピオンのゴンザロ・ムニョス氏が冒頭に登壇しました。続くパネルセッションでは、JCIから、ニッセイアセットマネジメント株式会社 藤井智朗氏が登壇したほか、アメリカ、オーストラリア、チリ、ブラジル、メキシコから非政府アクターが登壇。各国の取組みを発信し、セクターの枠を超えて社会全体で1.5℃目標に取り組んでいくことの重要性を議論しました。
日時:2021年11月8日(月)12:30ー13:30(現地時間)
場所:US気候行動センター (US Climate Action Center)
主催:Alliances for Climate Action(Race To Zeroとのコラボレーション企画)
アーカイブ動画:下のAmerica Is All In Youtubeチャンネルより配信。
プログラム
進行:マルセン・ミッチェル WWF US 気候副部長
1. 開催あいさつ
ゴンザロ・ムニョス 国連ハイレベル気候チャンピオン
2. パネルセッション1
モデレーター:マルセン・ミッチェル WWF US 気候副部長
登壇者:
リカルド ボシャード WWFチリ CEO
クラウディオ・カストロ チリ レンカ市長
アクセル・シュミット・グラエル ブラジル ニテロイ市長
バージニア・マーシャル オーストラリア 先住民族組織 執行メンバー/ オーストラリア国立大学 初先住民博士研究員
3. パネルセッション2
モデレーター:ニコレット・バートレット CDP チーフインパクトオフィサー
登壇者:
ルイス・ドナルド・コロシオ・リオジャス メキシコ モントレー市長
藤井 智朗 ニッセイアセットマネジメント株式会社 共同チーフ・インベストメント・オフィサー兼ESG推進部長
ケリー・キング アメリカ ハワイ州マウイ郡 気候行動・レジリエンス・環境委員会委員長
4. 閉会あいさつ
ニコレット・バートレット CDP チーフインパクトオフィサー
■11月9日(火):Alliances for Climate Action主催イベント「この10年を共に: 協働は私たちをどのように誓約から実行へ導くか」
同じくACA主催によるこのイベントには、JCIから日本郵船株式会社 髙橋正裕氏が登壇したほか、アメリカ、アルゼンチン、メキシコ、ベトナムから非政府アクターが登壇。他のセクターとの連携が1.5℃目標の達成にどのような役割を持つのか、各国登壇者の経験とともに議論されました。各国の異なる背景のもと、ともに2030年までの取組みを加速していく思いを共有しました。
日時:2021年11月9日(火)12:30ー13:30(現地時間)
場所:US気候行動センター (US Climate Action Center)
主催:Alliances for Climate Action
アーカイブ動画:下のAmerica Is All In Youtubeチャンネルより配信。
プログラム
進行:マーク・コーンウェイ 平和安全スタンレーセンター アソシエイトプログラムオフィサー
1.パネルセッション1:行動のための協働
モデレーター:マーク・コーンウェイ 平和安全スタンレーセンター アソシエイトプログラムオフィサー
スピーカー:
イネス・セネス・ネグレテ メキシコ モンテレイ工科大学 インクルージョン・ソーシャルインパクト・サステナビリティ 副部長
セルジオ・グラフ メキシコ ハリスコ州政府 環境・領土部参事
サラ・サットン アメリカ 環境・文化パートナーズ CEO
2. パネルセッション2:政策のための協働
モデレーター:エマニュエル・ピノルト C40 気候リーダーシップグループ 都市外交ディレクター
スピーカー:
髙橋 正裕 日本郵船株式会社 環境グループ グループ長
マーティン・ダペロ アルゼンチン CADER 取締役兼ファイナンス委員会コーディネーター
ヒュン・ティ・ラン・ホン ベトナム 気象学・水文学・気候変動機関 副事務局長
ケリー・キング アメリカ ハワイ州マウイ郡 気候行動・レジリエンス・環境委員会委員長
3.閉会あいさつ
フロレンシア・ミッチェル アルゼンチン政府 環境・サステナブル開発省 気候変動国家ディレクター
マイケル・マセソン スコットランド政府 ネットゼロエネルギー・交通内閣官房長官