2018年12月2日からポーランド・カトヴィツェで開催されていたCOP24(気候変動枠組条約第24回締約国会議)が、延長に延長を重ねた交渉の末、パリ協定ルールブックの採択をもって15日に閉幕しました。JCIからは、末吉竹二郎代表呼びかけ人(国連環境計画・金融イニシアティブ特別顧問)が政府代表団メンバーとして参加したほか、いくつかの企業、自治体、NGO等も参加しました。会期中はパビリオンスペースおよびサイドイベント会場で数々のイベントが開催され、JCIは主催イベントを含む、3つのイベントに登壇。日本の非国家アクターによる取組みを、世界に向けて発信しました。

 

12月8日 「Fulfilling America’s Pledge: Findings and Opportunities from states, cities, and businesses」
主催:America’s Pledge

JCIとも協力覚書を締結しているAmerica’s Pledgeが主催したこのイベントでは、2つのパネルディスカッションが行われました。2つ目のパネルに、代表呼びかけ人の末吉竹二郎氏(国連環境計画・金融イニシアティブ特別顧問)がパネラーとして登壇。アルゼンチンの非国家アクターイニシアティブ“Alianza para la Acción Climática Argentina”やCDPから登壇したパネラーと共に、非国家アクターの国際的動向をテーマとしたディスカッションが行われました。

 

facebookでイベント映像が公開されています(末吉氏登壇のパネルは44分45秒あたりから)

America's Pledge: Fulfilling America's Pledge: Findings and Opportunities

Thank you for joining us#wearestillin #cop24

US Climate Action Center at COP24さんの投稿 2018年12月8日土曜日

 

12月10日 「脱炭素社会に向けた日本の非政府アクターの役割」
主催:JCI

JCIが主催したこちらのイベント。ジャパンパビリオン内に設けた会場はほぼ満員で、海外からの参加者も多く見られました。末吉代表呼びかけ人のスピーチに始まり、続くパネルディスカッションでは、JCI参加団体から、京都市、積水ハウス株式会社、東京都、株式会社日立製作所からパネリストが登壇。CDP気候変動ディレクターのニコレット・バートレット氏をモデレーターに、日本の非国家アクターによる取り組みをアピールするとともに、これから果たすべき役割についてディスカッションを行いました。

 

 

関連記事(詳細なプログラムは以下の記事からご覧いただけます)
イベント報告ページ(ジャパンパビリオンウェブサイト内)

 

12月11日 「Alliances for Climate Action: How Domestic Multi-Stakeholder Alliances Can Drive Greater Action and Ambition Around the World」
主催:Alliances for Climate Action(ACA)

非国家アクターイニシアティブの国際ネットワークACAが主催したこのイベントには、JCIを含む4か国の非国家アクターイニシアティブ(アメリカ“We Are Still In”、メキシコ“Alianza para la Acción Climática de Guadalajara”、アルゼンチン“Alianza para la Acción Climática Argentina”)が登壇しました。冒頭のスピーチセッションでは、末吉氏がJCIの活動を紹介。続くパネルセッションでは、長野県の中島副知事がご登壇し、マルチステークホルダー連合体の各国における役割や国を超えた協力のあり方について、長野県の取組を交えながらディスカッションを行いました。アメリカ、日本と広がってきた非国家アクターの連携が、着実に各国に広がりを見せていることを印象付けるイベントとなりました。会場は満員で、入り口に人があふれるほどでした。

本イベントの最終セッションでは、2019年9月に国連事務総長主催で開催される気候特別サミットに向けて、特使として任命されているルイス・アルフォンソ・デ・アルバ氏(元メキシコ大使)が挨拶に来られ、同サミットへの非国家アクターの貢献を呼びかけていました。