8月9日、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が、気候変動の最新の科学的知見となる第6次評価報告書(第1作業部会)を発表しました。この報告書では、地球の平均気温上昇を工業化以前に比べて1.5度に抑えるというパリ協定目標実現の必要性とその緊急性の高さが改めて示されました。世界では11月に開催される気候変動枠組み条約会議(COP26)に向け、削減目標の大幅な引き上げと実践が求められています。

約500名の方がご参加くださった今回のウェビナーでは、 本報告書に関わられ、4月より国立環境研究所の理事長に就任された木本昌秀さんを講師にお招きし、報告書で新たに分かった気候変動の科学的知見について解説していただきました。参加者からの質問にもお答えいただき、気温上昇を1.5度に抑えることの重要性を改めて認識することができました。
また、続くQ&AセッションではJCI Race To Zero Circleメンバーにご登壇いただき、参加者から事前に募集した気候変動への取組みに関する質問に、ご自身の経験も踏まえお答えいただきました。

プログラム1の講演資料PDFおよびプログラム2のアーカイブ動画をご覧いただけます。


JCIウェビナー
最新のIPCC報告書の内容から脱炭素化への道のりに関する疑問まで
~専門家と実践中のJCIメンバーがお答えします~

◇日時:2021年8月31日(火)10:30-12:00
◇開催方法:オンライン(Zoomウェビナー)
◇参加費・参加登録:無料・事前登録制
◇プログラム(50音順、敬称略)
司会:大久保 ゆり 自然エネルギー財団 上級研究員

1.講演「IPCC 第6次評価報告書(第1作業部会)について」
木本 昌秀 国立環境研究所 理事長 資料PDF

2.Q&A「ここが知りたい!脱炭素化の取組に関する質問にお答えします」
小山 貴史 エコワークス株式会社 代表取締役社長
三浦 亜希子 東京都環境局 総務部 環境政策課長
立開 さやか 株式会社 エヌ・ティ・ティ・データ コーポレート統括本部総務部 サステナビリティ担当 課長代理
高瀬 香絵 CDP Worldwide-Japan アソシエイト・ディレクター
田中 健 WWFジャパン 気候・エネルギーグループオフィサー Race To Zero Circle紹介資料PDF


<参考リンク>
IPCC第6次評価報告書(第一作業部会)(IPCCウェブサイト内)
AR6 Climate Change 2021:The Physical Science Basis

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