2021年7月6日から7月9日にかけて日本がホスト国となって開催されたアジア太平洋気候ウィーク2021において、7月9日に行われたセッションの一つに、気候変動イニシアティブ(JCI)から末吉竹二郎代表が登壇しました。
COP26議長国である英国の主導により開催された本セッションは、パリ協定において各国が掲げるNDC(国別削減目標)と、それを達成するための長期戦略の策定を一体的に進めることで、いかに目標を実行に移していくことができるかをテーマに議論が行われました。また、国連気候変動枠組条約のキャンペーン「Race To Zero」に取り組むメンバーが登壇したパネルセッションでは、長期戦略がいかにイノベーションと投資機会を増やせるか、またいかに政府が非政府アクターと協力して中長期的な削減を共に進めていけるかについて、各登壇者の経験とともに議論されました。
末吉代表からは、これまでのJCIの活動や経験を紹介し、非政府アクターが政府により高い目標や取組みを求めて共に声をあげることの重要性を述べました。また、JCIのような非政府アクターが集うネットワークをぜひ多くの国で立ち上げてほしいと呼びかけました。
本セッションを含む全セッションのアーカイブ動画が、下記リンク先よりご覧いただけます。(要ユーザ登録)
https://events1.social27.com/apacclimateweek2021/auth
詳細はこちら
アジア太平洋気候ウィーク2021ウェブページ(UNFCCCホームページ内)
【セッション概要】
◆タイトル:Climate Ambition Alliance – NDCsに見合うネットゼロのための長期戦略策定
◆日時:2021年7月9日(金)13:30-14:30
◆プログラム:
モデレーター:Cassie Flynn, Strategic Advisor on Climate Change & Head of the Climate Promise, UN Development Programme
1. 開会のあいさつ
Ambassador David Moran, Regional Ambassador for the UK COP26 Presidency
2. ネットゼロのための長期戦略策定における非政府アクターの関わり
スピーカー:
● Gonzalo Muñoz, High-level Champion for Chile (Race to Zero)
● 末吉 竹二郎 気候変動イニシアティブ代表
● Sussane Etti, Environmental Impact Specialist, Intrepid Travel, Australia
● Micol Salmeri, Associate, 2050 Pathways Platform
3.長期戦略策定と野心的な緩和の道筋設定における各国の経験
スピーカー:
● Deepitika Chand, Senior Climate Change Mitigation Officer, Ministry of Economy, Fiji
● Seung-Eon Lee, Chairperson, Building Division, National 2050 Carbon Neutral Scenario, Republic of Korea
● 長田 稔秋 経済産業省 地球環境連携室長
● HAK Mao, Director, Department of Climate Change, Ministry of Environment, Cambodia
4.閉会
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