気候変動イニシアティブ(Japan Climate Initiative: JCI)は、日本が議長国を務める2019年G20サミットに際し、国連環境計画金融イニシアティブ(UNEP FI)と共催で、サステナブルファイナンスに関する様々なステークホルダーが参加するオープンダイアログを開催しました。健全な地球は持続可能なすべての経済活動および社会活動のための欠かせない条件であり、中でも気候は根本的な要素であるにもかかわらず、今日、その基盤が大きく揺らいでいます。一方で、パリ協定や持続可能な開発目標(SDGs)は21世紀のビジネスにおける新たなゲームチェンジャーとなり、ビジネスリスクとビジネスチャンスをもたらすことがすでによく認識されています。この東京ダイアログは、民間部門が主導し、日本政府の関連省庁および国際機関からのご支援をいただいて開催したものです。この会議の成果が、日本、アジア、ひいては世界のサステナブルファイナンスへの取り組みをより本格化させることを期待しています。

 

イベント概要

日時: 2019 年 6 月 3 日(月) 9:00 -18:00 (開場 8:30)
会場: 国際文化会館 岩崎小彌太記念ホール(東京都港区六本木 5‐11‐16)
言語: 英語・日本語(同時通訳あり)
主催機関: 気候変動イニシアティブ(JCI)、国連環境計画金融イニシアティブ(UNEP FI)
後援機関: 金融庁・環境省・外務省
協賛機関:MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社、SOMPOホールディングス株式会社、東京海上日動火災保険株式会社、21世紀金融行動原則、株式会社日本政策投資銀行、株式会社みずほフィナンシャルグループ、株式会社三井住友銀行、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(50音順)
English Info

 

プログラム (敬称略、5/31現在) 日本語 / English
※特別ビデオメッセージの日本語字幕版は後日公開予定です。

■総合司会
国谷 裕子 公益財団法人 自然エネルギー財団 理事

午前の部 (9:00-12:30)

■主催者挨拶
末吉 竹二郎 UNEP FI アジア太平洋地域特別顧問/気候変動イニシアティブ代表

■特別ビデオメッセージ1
マーク・カーニー バンク・オブ・イングランド 総裁

■来賓挨拶
長尾 敬 内閣府大臣政務官(金融庁担当)
勝俣 孝明 環境大臣政務官
鈴木 秀生 外務省 地球規模課題審議官〔大使〕

■記念講演1「日本の自然観」
山折 哲雄 宗教学者

■ 特別ビデオメッセージ2
クリスティアナ・フィゲレス ミッション 2020 事務局代表 前国連気候変動枠組条約事務局長

■記念講演2
河野 正道 OECD 事務次長

休憩

■特別ビデオメッセージ3
アル・ゴア 米国 元副大統領

■特別ゲストスピーチ「国際金融都市・東京の実現に向けて - サステイナブルな「新しい東京」へ」
小池 百合子 東京都知事

■ハイレベルパネルセッション「社会とサステナビリティ:今、なぜ、サステナブル金融か?」
21 世紀社会をリードするのはパリ協定と SDGs と言われています。その目指すところは持続可能な社会です。では、その実現に、今、金融に必要な変革はなにか、このセッションでは、様々なステークホルダーからハイレベルのスピーカーを招き、課題認識の共有を目指しました。気候変動に焦点を当てつつも、その他の環境的、社会的および経済的課題も視野に、パリ協定および SDGs と同調する金融を幅広く探りました。

(パネラー)
小森 純子 東京海上日動火災保険株式会社 経営企画部 CSR室長
末廣 孝信 21世紀金融行動原則共同運営委員長 三井住友フィナンシャルグループ 企画部 サステナビリティ推進室長
スティーブン・ノラン 国連環境計画 持続可能な金融センターイニシアティブ(FC4S) マネジング・ディレクターロバート・ヤングマン OECD 環境局 グリーンファイナンスアンドインベストメント チームリーダー
ポール・ディキンソン CDP エグゼクティブチェア

(進行)
高田 英樹 Green Finance Network Japan 事務局長/財務省

 

■日中欧 金融行政とサステナビリティに関する対話「金融行政とサステナビリティ:今、なぜ、サステナブル金融か?」
サステナブルファイナンスの本格的実践には金融規制当局および政策当局によるリーダーシップが欠かせません。しかし、国や地域あるいは法域により、独自の視点やアプローチがある中で、政策当局間の協調をどう求めていくのか。サステナブルファイナンスの政策を推進することに従事する高官が、直近の動向について情報を共有し、対話を通じて意見やアイデアを交換しました。

(登壇者)
池田 賢志 金融庁チーフ・サステナブルファイナンス・オフィサー
エリック・アッシャー UNEP FI 代表
王清容 中国銀行保険監督管理委員会 戦略研究部長

 

午後の部(13:30-18:00)

■記念講演3
パヴァン・スクデフ WWF インターナショナル総裁

■パネルセッション1「サステナブルファイナンスと金融 3 原則」
今年 9 月にニューヨークで開かれる国連総会で「責任銀行原則(PRB)」が正式公表されると、投資(PRI)、保険(PSI)、銀行(PRB)の三業種の国際イニシアティブが揃うことになります。これら3つの原則が今後サステナブルファイナンスの推進にあたってどのようなコラボレーションが可能になるのか議論しました。

(パネラー)
浦嶋 裕子 MS&AD インシュアランスグループホールディングス 株式会社 総合企画部 サステナビリティ推進室 課長 兼 三井住友海上火災保険株式会社 総務部 地球環境・社会貢献室 課長
エリック・アッシャー UNEP FI 代表
辻井 隆行 パタゴニア日本支社 支社長
松原 稔 21世紀金融行動原則運用・証券・投資銀行業務ワーキンググループ共同座長 りそな銀行アセットマネジメント部責任投資グループグループリーダー

(進行)
ジャッキー・ジョンソン IAG グループ・エグゼクティブ ピープル・パフォーマンス・レピュテーション

■パネルセッション2「パリ協定が生み出す新たなビジネスチャンス」
パリ協定はビジネスと金融にとってリスクだけではありません。新たなビジネスチャンスをもたらします。世界では、ゼロエミッションの前倒しなど様々な取り組みが始まっており、この流れにどう乗っていくのかがビジネスにとって死活問題になってきました。このセッションでは、この新たな成長機会にどう取り組むべきか、実務的視点からの議論を行いました。

(パネラー)
阿部 哲嗣 株式会社リコー サステナビリティ推進本部 社会環境室 室長
川戸 健司 自然電力株式会社 代表取締役
越川 志穂 損害保険ジャパン日本興亜株式会社 CSR 室長
鈴木 人司 日本労働組合総連合会(連合)社会政策局次長
レムコ・フィッシャー UNEP FI 気候変動担当

(進行)
石田 雅也 公益財団法人自然エネルギー財団 ビジネスグループマネージャー

休憩

■パネルセッション3「SDGs が求めるポジティブインパクト」
このセッションでは、ビジネスおよび金融が SDGs の達成に貢献するためのポジティブインパクトの概念、定義、原則、およびフレームワークを紹介し、3つの側面(環境的、社会的、経済的)からみた持続可能な開発のビジネスケースを考えました。また、「責任銀行原則」を実施する上でも重要となる「ポジティブインパクト」についても言及しました。

(パネラー)
金井 司 21世紀金融行動原則持続可能な地域支援ワーキンググループ座長 三井住友トラスト・ホールディングス 株式会社 フェロー役員 兼チーフ・サステナビリティ・オフィサー
小島 麻理 富士フイルムホールディングス(株) 経営企画部 CSR グループ マネージャー
小林 英樹 ジャパン リアルエステイト アセット マネジメント株式会社 ESG 推進室長
ピエール・ルソー BNP パリバグループ サステナブル事業上級戦略顧問

(進行)
カリーン・アブ UNEP FI ポジティブインパクト担当

■総括および閉会挨拶
エリック・アッシャー UNEP FI 代表
末吉 竹二郎 UNEP FI アジア太平洋地域特別顧問/気候変動イニシアティブ代表