気候変動により最も深刻な影響を受けると考えられる途上国が加盟する国際パートナーシップ「CVF(Climate Vulnerable Forum:気候脆弱性フォーラム)」が、11月22日、プログラムのすべてをインターネット上で行う「CVFバーチャルサミット」を開催しました。

CVFは、2009年に11か国で立ち上げられて以降、その加盟国は増加を続け、現在は49か国が参加しています。2009年にモルディブ・マレで行われた第一回ハイレベル会合以降、議長国を変えながら多くの会合を開催してきました。今回のサミットは、現在の議長国であるマーシャル諸島の先導のもと、世界中からの参加を可能とすることを目指し、初めてオンライン上で行われたイベントでした。

サミットではいくつかのパネルディスカッションが行われ、その一つに、気候変動イニシアティブ(以下「JCI」)から加藤茂夫氏(Japan-CLP共同代表、株式会社リコー 執行役員 サステナビリティ推進本部長)がパネリストとして参加しました。

このパネルディスカッションは「どうすれば国内のマルチステークホルダー連合体が、より大きな行動や野心を世界中で起こすことができるか」というテーマで、各国内で活動するマルチステークホルダー連合体の国際的なネットワーク「ACA(Alliances for Climate Action)」が主催しました。ACAのメンバーである「JCI(日本)」、「Alianza para la Acción Climática de Guadalajara(メキシコ)」、11月20日に立ち上がったばかりの「Alianza para la Acción Climática Argentina(アルゼンチン)」の三団体、およびACAの協力団体である「We Are Still In(アメリカ)」から、4人のパネリストが参加しました。

加藤氏は、一企業として先進的に環境対策に取り組まれてきたご自身の経験と、パリ協定成立以降の非国家アクターの活躍を背景に、脱炭素化をさらに加速化し前進させるためには様々なステークホルダーが共に取り組むことが重要であること、そしてそれを実現するために立ち上げたJCIの役割について、力強く発信されました。

 

↓パネルディスカッションの映像を下記リンク先からご覧いただけます↓

“Realizing Global Ambition Locally: How Domestic Multi-stakeholder Alliances Can Drive Greater Action and Ambition Around the World”

 

(参考)

CVFバーチャルサミット公式サイト

CVFホームページ

ACA(Alliances for Climate Action)ホームページ