各国において、気候変動対策強化を目指す企業、自治体、投資家、学術機関、市民団体などのマルチ・ステークホルダーから構成される同盟の設立が進んでいます。
11月20日、アルゼンチンで非国家アクターのイニシアティブ“The Alianza para la Acción Climática Argentina (The Argentinean Alliance for Climate Action)”が設立されました。
名称に含まれる“Alliances for Climate Action”(以下「ACA」)は、国内で活動する非国家アクターによるイニシアティブの国際的なネットワークです。JCIはACAに参加した最初のイニシアティブで、今年8月にはメキシコ(※)が参加。そして今回、アルゼンチンが三つめのイニシアティブとして新たに参加しました。
同イニシアティブには、首都ブエノスアイレスや第三の都市であるサンタフェを含む自治体のほか、企業、投資機関、学術機関、市民団体などが参加しており、これは同国人口の1300万人、GDP30%に相当します。設立宣言では、イニシアティブに参加することで、参加団体の気候行動へのコミットメントをはっきりと示し、地域における対策の実行を進め、参加団体間の共同とその相乗効果を促進することを目指すと誓っています。
アルゼンチンは、11月30日から開催されるG20の議長国です。そして、来年6月には日本がG20議長国のバトンをつなぎます。この非常に重要な時機に、この二つの連合による新たな協同が両国に生まれ、世界の気候変動対策の高まりへとつながることを期待しています。
※メキシコ︓Mexican ACA – Guadalajara
8月16日、メキシコシティに次ぐ第二の大都市であるハリスコ州グアダラハラ市において、グアダラハラ大学、グアダラハラ市政府、ハリスコ州政府などを含む35を超える企業、大学、自治体や市民団体らが集まって設立宣言に署名をし“Alianza para la Axxion Climatica de Guadalajara”が設立されました。グアダラハラという地域に焦点を当てたACAとして、今後、メキシコの国別目標(Nationally Determined Contributions)の達成を加速化させていくことを誓っています。
【参考】
Alliances for Climate Action (ACA) 公式ホームページ