9月23日、「パリ協定」が始まる2020年を前に、国連本部において加盟国首脳を集め、気候変動対策の強化を議論する「国連気候行動サミット2019」が開催されました。 これに合わせ、9月23日~9月29日は「クライメート・ウィークNYC 2019」が開催され、ニューヨーク市内では気候変動対策に関する様々なイベントが開催されました。
今回のNY気候イベントには、気候変動イニシアティブ(JCI)メンバーの約20社の企業・金融機関、東京都、横浜市などの自治体、JCI事務局のCDPジャパン、自然エネルギー財団、WWFジャパンなどから、合計約50名が参加しました。
JCI では、下記のように様々なイベントを通じ、日本の企業、自治体の取組みを世界にアピールするとともに、米国をはじめ世界の非政府アクターとの経験共有、情報交換を行いました。

 

■JCIが参加した主なイベント

国連気候行動サミット2019

9月21日、22日に国連本部で行われたウェークエンドミーティングで、「インフラ、都市、地方のアクション」、「産業の移行」、「ユース気候サミット」など、様々なテーマで行われたセッションに参加しました。

(上)インフラ・都市・地方のアクションでの環境大臣スピーチ
(下)ユース気候サミットで意見を述べる若者たち

 

クライメート・ウィークNYC 2019

The Climate Groupが主催するクライメート・ウィークNYC 2019では、9月23日にオープニングセレモニーが開催され、各国政府や企業のリーダーたちが登壇。気候危機への先進的な取り組みを力強くスピーチしました。また、24日、25日には、The HUBと呼ばれるメインフォーラムが開催。JCIからは末吉竹二郎代表が登壇し、日本の非政府アクターの取り組みを発信しました。

(上段)オープニングセレモニーの様子
(下段)The HUBのセッションで登壇する末吉代表

 

JCI主催 US企業、専門家などとの対談・懇談会

自然エネ利用拡大を進める米国主要企業の連合”Renewable Energy Buyers Alliance(REBA)”やブラックロック社、ゴールドマンサックス社との対談のほか、ブルームバーグ社のシニアアナリストによる米国のエネルギー事情に関するセミナー、セールスフォース社エグゼクティブ・バイスプレジデントとの懇談会、PRIによる懇談会を開催。気候変動対策をめぐる米国および国際的な最新状況の報告を受け、日本から参加メンバーとの情報・意見交換を行いました。

 

JCIメンバーと世界の様々なアクターとの交流

JCI主催による23日のレセプションは国谷裕子さんの司会で開催され、日本、米国などから100名以上が参加するにぎやかなイベントとなりました。小泉進次郎環境大臣が冒頭にあいさつを行い、JCIとパートナーシップを結ぶ米国の非政府アクターネットワーク”アメリカズプレッジ”の代表やブルームバーグ財団からもご挨拶をいただきました。昨年10月12日に開催した気候変動アクション日本サミットの基調講演者、CDPエグゼクティブチェアのポール・ディキンソン氏も飛び入り参加しました。

また、クライメートウイーク期間中に、We Are Still In(米国の非政府アクターネットワーク)などが主催するレセプション、F20(各国財団によるネットワーク)が主催するレセプションにも参加。世界から集まる企業、自治体、NGOなど様々なアクターと交流を深めました。

(上)JCI主催レセプション、(左下)We Are Still Inらによるレセプション、(右下)F20レセプションでのパネルセッション

 

JCIメンバーによる発信

9月24日に開催された、米国のWe Are Still In、日本のJCIなど各国の非政府アクターネットワークの国際連携の枠組み、「気候アクションアライアンス”Alliances for Climate Action (ACA)”」の主催によるイベントには横浜市が登壇しました。また、9月27日にはJCI主催で、日米都市が企業と共に進める気候変動対策の新展開についての講演と議論。 日本からは東京都と横浜市が、米国からはニューヨーク市とワシントンD.C.が登壇しました。

(上段)9/24 ACA主催イベントの様子、(下段)9/27 JCI主催イベントの様子

 

参加したJCIメンバーからの感想

JCIの企画に日本から参加した企業、自治体メンバーからは、「素晴らしい経験が得られ、「心から『参加してよかった!』と感じております」「大変実りのある一週間となりました。今回の出張で確認した情報については、社内で共有し今後のビジネス戦略に活かしていきます」「単独でNYCに行くよりも、JCIとしてまとまっていくことで、多くの方々に接触できたり、大きなイベントにも参加できて良かった」などの感想をいただきました。

JCI事務局では、今回の経験をいかし、今後更に充実した企画となるよう、努めていきます。