気候変動イニシアティブ(JCI)は、Sport Positive CEOのクレア・プール氏の来日にあわせ、スポーツとサステナビリティをテーマにしたイベントを、一般社団法人SDGs in Sportsと共催しました。

近年、スポーツは競技や興行としての価値に加え、企業・自治体・地域と連携しながら、社会課題の解決と事業価値を同時に生み出す「プラットフォーム」として、その役割を大きく広げています。特に欧州や北米では、リーグやクラブがサステナビリティを経営戦略やブランド価値、スポンサーシップ、地域連携に組み込み、スポーツビジネスの競争力を高めながら、その求心力を気候変動対策の推進に貢献させる動きを加速しています。

本イベントでは、こうした潮流を牽引・後押しする国際イニシアティブSport PositiveのCEO クレア・プール氏より、スポーツ分野におけるサステナビリティの国際的な最新動向を取り組み事例とともにご紹介いただきました。

また、ホンダモビリティランド株式会社の鬼寅紘史氏、Jリーグ・水戸ホーリーホックの瀬田元吾氏をパネリストに迎え、スポーツを起点とした持続可能な取り組みをテーマにパネルディスカッションを行いました。F1鈴鹿サーキットにおける2030年ネットゼロに向けた取り組みや、水戸ホーリーホックが推進する「ソーラーシェアリング」による地域課題解決など、国内スポーツの現場で進む具体的な実践が共有され、スポーツが社会や地域にもたらす可能性について理解を深める機会となりました。

日時:2026年1月27日(火)15:00~17:00
開催形式:ハイブリッド(JCIメンバー及び招待者限定)
会場:日比谷国際ビルコンファレンススクエア8階 8C
参加費無料・要事前登録:参加申込みは終了しました。
共催:気候変動イニシアティブ、一般社団法人 SDGs in Sports
言語:日英同時通訳あり

◇登壇者(敬称略)
・クレア・プール (Sport Positive創設者及びCEO)
・鬼寅 紘史 (F1鈴鹿/ホンダモビリティランド株式会社 経営企画部 サステナビリティ委員会 事務局長)
・瀬田 元吾 (株式会社フットボールクラブ水戸ホーリーホック 執行役員/GM補佐/事業統括本部長)
・井本 直歩子 (一般社団法人SDGs in Sports代表理事)

◇プログラム

開会の挨拶 動画
井本 直歩子 (一般社団法人SDGs in Sports代表理事)

基調講演「スポーツ気候行動枠組みと世界の動向」動画
クレア・プール (Sport Positive創設者及びCEO)資料

パネルディスカッション 動画
・クレア・プール (Sport Positive創設者及びCEO)
・鬼寅 紘史 (F1鈴鹿/ホンダモビリティランド株式会社 経営企画部 サステナビリティ委員会 事務局長)資料
・瀬田 元吾 (株式会社フットボールクラブ水戸ホーリーホック 執行役員/GM補佐/事業統括本部長)資料
・井本 直歩子 (一般社団法人SDGs in Sports代表理事)

閉会の挨拶 動画
加藤 茂夫(気候変動イニシアティブ共同代表)


Sport Positive及びクレア・プール氏について

Sport Positiveは、スポーツを通じて環境持続可能性を推進する国際的なプラットフォームであり、スポーツ団体と企業が実践的にサステナビリティへ取り組むための枠組みを提供しています。中核となるSport Positive Leagueは、世界の主要スポーツリーグやクラブの環境パフォーマンスを評価・可視化する国際的な指標で、「気候変動対策」「エネルギー・資源管理」「ガバナンスや透明性」「社会への影響」といった複数の観点から取り組みを「見える化」し、競争と協働を通じて行動変容を促す仕組みを構築しています。このSport Positive LeagueにJリーグがアジアで初めて参画し、2月から始まる新シーズンより全60クラブで横断的に取り組みます。

創設者兼CEOのClaire Poole(クレア・プール)氏は、スポーツとサステナビリティ分野における国際的な専門家であり、20年以上にわたり国連、UEFA(欧州サッカー連盟)をはじめとする国際機関、国際大会、プロスポーツリーグ、企業と協働してきました。スポーツの影響力を環境・社会課題への対応、さらには企業価値や社会的信頼の向上へとつなげる実践的な枠組みづくりをリードしてきた人物です。

参考リンク
Sport Positive 公式サイト:https://www.sportpositive.org
関連記事(Forbes JAPAN):https://forbesjapan.com/articles/detail/87151

ホンダモビリティランド株式会社(鈴鹿サーキット)について

鈴⿅サーキットは、2030 年カーボンニュートラルの実現を⽬指し、モータースポーツの魅⼒を保ちながら持続可能性を⾼める新しい集客スポー ツの形に挑戦しています。2025 年の F1 ⽇本グランプリでは、3 ⽇間で累計 26.6 万⼈の来場者を迎え、環境配慮型イベントとしても注⽬を集めま した。2023 年には国際⾃動⾞連盟(FIA)の環境認証プログラムにおいて、17 の評価項⽬に基づく審査を経て 2 つ星を獲得。その後も環境マネ ジメント体制を強化し、持続可能な未来づくりへの取り組みが評価され、2024 年には最⾼位である 3 つ星認証を取得しました。また⽇本の企 業・団体として初めて「Sport Positive Awards 2025」Transformation 部⾨においてファイナリストにノミネートされました。

水戸ホーリーホックについて

水戸ホーリーホックは、ホームタウンがある茨城県が抱える耕作放棄地の増加という『地域課題』と、地球温暖化や気候変動といった『社会課題』に向き合うため、ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)を活用したGXプロジェクトを立ち上げました。
このプロジェクトでは、地域の耕作放棄地を再生しながら新しい価値を生み出していくことを目的としており、そこで作られる電気は圃場がある城里町の2つの道の駅に売電し、また畑で作られる農作物はホーム試合でファン・サポーターに販売していくことで、“地域循環共生圏づくり”を実現しています。
なお、農作物については有機JAS取得を目指し、化学肥料を使用しない形での栽培を行っていますが、それ自体もCO2排出を削減する気候アクションになっています。

取り組み紹介動画