今年5月、日本がホスト国となり、広島でG7サミットが開催されます。それに先立ち、4月15・16日には札幌で、G7環境・エネルギー大臣会合が開催され、7か国が合意する気候変動対策・エネルギー政策の大枠の方針が決定されます。

気候変動イニシアティブ(JCI)では、札幌での大臣会合の機をとらえ、世界に向け、JCIメンバーの声をメッセージとして公表することを予定しています。今回のウェビナーでは、世界のエネルギー・気候変動対策の最新動向の紹介や日本政府のGX基本方針の評価などに関する報告と議論を行い、JCIメンバーからメッセージを発信することの意義を明らかにしました。

JCIメッセージへの賛同募集中!!<3/30(木)まで>

登壇者資料は下記プログラム内の「資料PDF」からご覧いただけます。
プログラムの一部を動画でご覧いただけます↓


JCIメンバー限定ウェビナー
「G7が問う日本のエネルギー・気候政策:GX基本方針は世界に通用するか」

◇日時:2023年2月10日(金)14:00-16:00
◇対象:JCIメンバー団体
◇主催:気候変動イニシアティブ(JCI)

◇プログラム
1) 開会
末吉 竹二郎 気候変動イニシアティブ 代表

2) 講演
講演1 「G7水準のエネルギー政策と日本」
大野 輝之 自然エネルギー財団 常務理事 資料

講演2 「GXのカーボンプライシングは世界に認められる制度か」
小西 雅子 WWFジャパン 専門ディレクター(環境・エネルギー) 資料

3) 対談
「GX基本方針は世界の投資を呼び込めるか」
林 礼子 BofA 証券株式会社 取締役 副社長 資料
森澤 充世 CDP Worldwide-Japan ディレクター 資料

4) 質疑応答

5)メッセージ賛同のお願い

進行:田中 健 WWFジャパン 気候・エネルギーグループ オフィサー(非国家アクター連携担当)


登壇者プロフィール

  林 礼子 BofA 証券株式会社 取締役 副社長

1985年東京大学国際関係論卒。87年同大学院教育社会学修士修了。同年にシティバンクNAに入社。パリバ証券国際金融部を経て2000年メリルリンチ証券(現BofA証券株式会社)に入社。一貫して資本市場部業務に従事。2019年より現職。日本サステナブル投資フォーラム代表理事、国際資本市場協会(ICMA)理事、日本証券業協会SDGsの推進に関する懇談会委員、政策研究大学院大学監事等。

 

末吉 竹二郎 気候変動イニシアティブ代表

東京大学を卒業後、1967年に三菱銀行(現 三菱UFJ銀行)に入行。1998年まで勤務した。 日興アセットマネジメントに勤務中、UNEP金融イニシアチブの運営委員メンバーに任命された。現在、アジア太平洋地区の特別顧問としてUNEP金融イニシアチブの活動を支援する傍ら政府や地方自治体の審議会委員などを務める。現在、公益財団法人 自然エネルギー財団 代表理事 副理事長、 公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン 会長。この他、セミナーや講演会、大学での授業などを通じて環境問題や社会的責任(CSR)、社会的責任 投資(SRI)についての講演等を行う。
主な著書に『ビジネスに役立つ!末吉竹二郎の地球温暖化講義』(東洋経済新聞社)、『有害連鎖』(幻冬舎)、『最新CSR事情』(北星堂書店)、『グリーン経済最前線』(岩波新書、共著)がある。

 

  大野 輝之 自然エネルギー財団 常務理事

2013年より現職。カーボンプライシングなど国の気候変動対策の策定に関わる検討会委員を務める。1979年 東京都入庁。都市計画局、政策報道室などを経て、1998年より環境行政に関わる。「ディーゼル車NO作戦」の企画立案、「温室効果ガスの総量削減と排出量取引制度」の導入など、国に先駆ける東京都の環境政策を牽引した。省エネルギーの推進と自然エネルギーの導入を図る数々の施策を産業界の合意を形成して実現、都のエネルギー政策の根幹を作る。2010年から3年間、環境局長を務める。東京大学非常勤講師、イクレイ日本顧問、公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン 理事、東京都参与。2014年、カリフォルニア州からハーゲンシュミット・クリーンエア賞を受賞。著書に 『自治体のエネルギー戦略』、『都市開発を考える』(ともに岩波新書)、『現代アメリカ都市計画』(学芸出版社)など。東京大学経済学部卒。

 

 

  小西雅子 WWFジャパン 専門ディレクター(環境・エネルギー)

博士(公共政策学・法政大)。米ハーバード大修士課程修了。気象予報士。昭和女子大学特命教授兼務。
中部日本放送アナウンサーなどを経て、2005年に国際NGOのWWFジャパンへ。専門は国連における気候変動国際交渉及び環境・エネルギー政策。2002年国際気象フェスティバル「気象キャスターグランプリ」受賞。環境省中央環境審議会委員なども務めている。著書「地球温暖化は解決できるのか~パリ協定から未来へ!~」(岩波ジュニア新書2016)など多数。

 

森澤 充世 CDP Worldwide-Japan ディレクター

CDP Worldwide-Japanディレクター、PRIシグナトリ・リレーション ジャパンヘッドを兼務。シティバンク等で金融機関間決済リスク削減業務に従事後、2006年CDPの世界的拡大に伴い、日本担当としてCDPに参加する。2010年PRIの日本ネットワーク創設にあたり、日本の責任者として参加する。東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程修了、博士(環境学)。