気候変動イニシアティブ(JCI)は、2018年9月13日、米国の非国家アクターネットワーク,「アメリカズ・プレッジ」(America’s Pledge)と、気候変動対策の強化に向け共に取り組むことを約束する覚書を締結しました。

「アメリカズ・プレッジ」はマイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長(国連気候変動対策特使)とカリフォルニア州のジェリー・ブラウン知事が提唱した企業・自治体・NGO・大学など、国家政府以外の多様な主体、いわゆる「非国家アクター」のネットワークです。

この覚書では、日本と米国の非国家アクターが、温室効果ガスを削減していくためのベストプラクティス、戦略やデータを共有し、対策の強化に取り組んでいくことに合意しました。

覚書の締結にあたりマイケル・ブルームバーグ氏は、「地方政府と民間セクターが、世界における気候変動対策の前進をけん引している。非国家アクターの取組みの世界での広がりは素晴らしいことであり、世界の経済大国の一つであり技術革新のリーダーである日本とのパートナーシップを歓迎する」と語りました。また、代表呼びかけ人である末吉竹二郎UNEPFI特別顧問は、「アメリカズ・プレッジとの連携を歓迎する。日米の非国間アクターの協力は脱炭素社会に向けた世界の取組みをけん引していくだろう」、と語りました。

二つの国の非国家アクターネットワークがこうした覚書を結ぶことは、世界で最初のことです。JCIは、来年6月に日本で開催されるG20を視野に、アメリカズ・プレッジとの連携も活かし、気候変動対策の強化に向けた取組を進めていきます。

参考:アメリカズ・プレッジとJCIの協力覚書締結について(英文)